
公式サイト:
https://crystalia.amusecraft.com/totsulover/index.html
異能力学園×潜入×ラブコメディ!!
もう心惹かれる要素を3つ並べました!!
って感じでキャッチーな題材ですよね。大好物です。
クリスタリアの過去作、KATANAシリーズも神とか審神者とかでかなり異能力モノとして良い作品だったので、期待度マックスで買って3日でプレイしました!!
ネタバレにならない程度のふわっとした感想
きれいにまとまっていて、遊びやすい!!
間違いなく良作。クリスタリアらしいバランス感が良い。
まず、女の子が強いです。
これはクリスタリアの過去作含めブランドのキャラになっていますが
「戦う女の子はカッコかわいい!」
を節々に感じます。
そして今作、
ヒロイン4人がそれぞれ魅力的でした。
普段は、少なくとも1人が飛び出して好きとか、あんまり好きじゃないかもってキャラがいて
最初にやるルートを選ぶときに優劣がある状態なんですが
とつラバでは、ほんとにルート分岐選択肢で迷わされました。
プレイ後の感想としてもそれは変わらず
ヒロイン全員が等しく魅力的だった、という恋愛ADVゲームとしては完璧と言える作品だったと思います。
かつての超大作のような
「これって恋愛要素居る???」
って思うくらい濃厚なシナリオの作品はそれはそれで面白いんですが
楽しく恋愛モノをやりつつ、シナリオもそこそこ読み応えあるよ。っていうかなりバランスが良い作品だったなと思います。
すごくイマドキなノベルゲーの上位に居ます。
なんというか、ライトノベルにボイスとエロが乗った感じ。
かなり万人受けしそうだなと思いました。
あと、個人的にNekohackerさんの音楽はもともと好きだったので
OPもEDも良かったです。
最後に、僕はソフィが一番好きです。
ネタバレを含む感想
まずはテーマについて振り返ってみる。
異能について
もはや使い古されたテーマなので、どうやってもどこかで見たことある設定になるのは仕方ないんですが、
とつラバでは、都市伝説と魔術をいい感じに織り交ぜつつ、独自の世界の歴史もきちんと描くことで
異能の説明に説得力を持たせていた点が良かったと思います。
ただ、がっつり異能バトルする作品に比べると
異能の扱い方や工夫という面ではいま一歩だったかなとも思います。
異能バトルの醍醐味は、能力の相性による戦略と、能力と制約のバランスでの駆け引きにあると思います。
この辺りが上手いのはやっぱり「金色のガッシュ」だったり「Fate」だったりだと思うんですが
そこまで異能バトルに傾倒するとテキスト量がハンパなくなるので致し方ないところ。
この作品における”異能”要素は、
必要十分に作りこまれてはいますが、「異能バトルモノ」としての濃さはないかなーと思いました。
学園について
これもまああるあるではありますが
”学園”自体がなんらかの活動をする組織になっているパターン。
学園モノといえば、やっぱり学校行事があるべきなんですが、
今作は生徒会にこそはいるものの、体育祭や文化祭などのイベントは無かったですね。
まあ、そもそもが人類を守る組織なので
遊びすぎててもなんか平和過ぎないかとツッコミたくなるので、ある意味では設定に忠実なラインを守った学園なのかなという印象もあります。
どちらかというと、
殺伐としてしまう”異能バトル”のシナリオ内に自然に日常描写を入れるために
ここは”学園”であるという理由づけが効果を持っているのかもしれない。
学園モノであるとは言い難い。気がする。
潜入について
主人公は学園と敵対する魔術師サイドであり、
学園には”潜入ミッション”として通うことになっただけである。
と、まあ男の子がワクワクする設定ですよね。
これは、主人公の心理描写としてはかなり重要な役割を担っていましたね。
ただ、ストーリーのギミックとして
「バレそうになるひやひや感」とか
「最終的に学園側につくか魔術師側につくかマルチエンドになる」
みたいな要素は無くて、潜入によるワクワクドキドキみたいな展開はほとんどなかったかなと思います。
主人公の葛藤を増やすためのスパイスだったなというのがプレイ後の感想ですね。
結局ラブコメディ!!
「異能力バトルもの」というにはちょっと能力バトルは濃く無い気がします。
「学園もの」というには、すこしばかり学園的要素が薄い気がします。
「潜入もの」というには、いささかワクワク感やドキドキ感が薄い気がします。
じゃあこの三つのテーマは嘘だったのかというと
そんなことはなくて、それぞれ破綻なく程よい感じに絡まっています。
それが行きつく先は
「ラブコメディ」
ですね!
エロゲー、ギャルゲー、美少女ゲーム、恋愛ADV
呼び方は色々ですが、それらの根幹にあるべき”恋愛”要素がやっぱり主軸で
なんだかんだでイチャイチャしてときめくために、そのほかの要素が良い感じに絡まってるなと思いました。
ルート分岐の選択肢に見る作品テーマ
ルート分岐の選択肢にこそこの作品が問うテーマが詰まってましたね。

志に生きるか、家族に生きるか、友情に生きるか、愛情に生きるか。
おそらく誰しもが人生の岐路で、ゼロイチではないにせよ優先度を決めることになる選択肢だと思います。
この4つのテーマが、4ヒロイン通して丁寧に描かれていたからこそ
とつラバのプレイ後の満足感が高かったんだと思います。
そのうえで、4ヒロインすべてが魅力的に描かれていたことが
とつラバが良作たる理由だったなと思いました。
シナリオ振り返り感想
共通
とにかく世界観を感じることと、ヒロインの可愛さ・健気さを感じるための時間だったなと思います。
あと、少しずつ主人公の変人度合いにプレイヤーが慣れるための時間でもありました。
とにかく第一印象としては
「かたんちゃんかわええ!!」
から入る感じでしたね。
あと妹はキャラデザあざといがすぎる。
妹忍者メイドってなんだよ。魔術師なのに。
イントロで戦っていることもあり、ソフィと桜は「学園サイドの敵」であるという意識が強くて
主人公の立場を考えるとどうしてもはじめは一歩引いた眼で見てしまいます。
その点、かたんちゃんは
通りすがりの美少女メイド?で美少女なおとなりさんで、美少女な後輩。
こりゃあ、かたんしか勝たんわ!!
妹と言うフィルターはありますが、
自身の秘密を知っているから素のままの槐でいられるという点で
すいちゃんも精神的にはかなり近い位置にいてくれます。
なので、残りの共通ルートで
どれだけソフィと桜を好きになれるか……

と思ってたら、ずっくん呼ばわりの伏兵登場。
異能バトルものなので体育会系に寄りがちなキャラバランスを少しでも引き戻してくれる文系美少女。
もしかして、サブヒロインもシナリオあったりするのかな…と期待が膨らみます。
共通ルートの第一の山場、生徒会入会試験
どちらかというと、怪獣バトルのチュートリアル的な位置づけですが
ついでにかたんちゃんとさらに仲良くなってしまいます。
とはいえ、
ようやく生徒会入りできたので、ここからがソフィと桜を好きになっていくフェーズですね。
共通ルートの第二の山場は、VS会長戦でしょう。
桜とのイベントシーンで、口数少ない桜の可愛い部分を感じたり、
この会長戦を通してソフィアと桜の関係性に触れることで、
ようやく二人を「敵」ではなくヒロインとして意識し始めることになったかなと思います。
しかし、その後急に役割を思い出したように、
槐クンがBEGを活用して深夜の学園潜入ミッションをし始めたと思ったら
結局風呂を除くだけのラブコメイベントだった。
その後もソフィアとのデートもどきで、
会長戦で得た信頼関係を感じつつ
そして共通ルートの最大の山場、VS兄貴戦
ほんとに、全ヒロインの魅力が詰まったイベントでしたね。
共通ルートの締めくくりにふさわしい。
怪獣すらも受け入れる華淡の優しさ
信じるものを見失わないソフィアの気高さ
いざというときに頼れる桜の頼もしさ
そして、家族は等しく助ける水仙の家族愛
全部がちゃんと見どころとしてあるおかげで、
このイベントが終わるとヒロインの好感度が全員ぶち上がった状態になりました。
しかも、
やべー兄貴が要るおかげで、対比でヒロインの魅力がめちゃくちゃ輝く。。。
と思ったら、
最後にダメ押しでソフィアとの夜の散歩。
これは、、、覚えてるやつだよね??
というところで、ソフィアの好感度がバツんと上がったところで
ルート分岐の選択肢。。。
はじめてのルート選択
4ヒロイン全員可愛い!!!!
迷う!!!!
まず、不器用無垢な桜は間違いなく可愛いです。
どう染まっていくのか、このヒロインには恋愛ADVとしての面白さが絶対つまってる。
そして、妹忍者メイド。
ただひたすらにエロ可愛い。あとまあ、立ち位置的に守ってやりたい危うさがあるよね。
誇り高き委員長。
シンプルに、一緒に歩みたいと思える。
嘘をついている後ろめたさも相まって、真っ直ぐなソフィに憧れている僕がいた。
とにかくかわいい後輩。
ぜったい、一番イチャイチャして、ギャルゲー・エロゲーとしては一番楽しい未来が見える。
ということで
マジで迷ったので、ここは
主人公にきっちり感情移入したときにどう思うかで最初のルートを決めることにしました。
1ルートめ:妹忍者メイド
出会って数か月?
いくら一目ぼれと言っても、長く過ごした家族と比べてしまうと
”大切なのは?”と聞かれれば間違いなく妹と答える。
そんな主人公の心情にグッと寄り添った結果、1ルートめはすいのルートになりました。
やっぱり隠し事のない関係ってのは一番良いですね!!
槐としては気楽なルートです。
隠し事があるのは妹のほう。兄を好きな気持ちを隠して生きています。
妹が自分を想像して慰めてるシーンはエロゲだしまあ良いんですが、
それを覗き見したことを会長に相談するのは本気で驚いた。

不器用な桜からも「正気とは思えない」とお墨付きを貰う槐くん。
でも、なんだかんだ相談に乗ってくれるし
ところどころ鋭かったりする桜の株が上がるシーンでしたね。
それに対して、槐の株は下がる。
妹ルートは主人公側の隠し事やうしろめたさも無ければ
妹も最初からラブ全開なので、基本的にはラブコメの”コメ”要素が強くなりますね。

深層心理でこの部屋を求めるって時点で、やっぱり結構ぶっ飛んでるよね。
欲求に正直なあたりは血筋を感じる。
そんな血筋に振り回されるのがすいルートのメインのシナリオですね。
陽の当たるばしょに妹を連れ出したい槐は、家を出るしかないという結論になります。
まあ、プレイヤーからすれば
あんな家出てって当然だろ感が強いので、至極まっとうな展開だと思います。
ここでも、会長は頼れますね。他人のルートで株を上げるヒロイン。
エロゲらしくエッチな妹とイチャイチャしつつ時間をつぶしてたら
家族が連れ戻しに来てイベント突入。
ヒロインたち格好良くて良いなーとか思ってたら
お父さん強すぎてヤバい。
あと今のところ一番好きなヒロインのソフィアがかなり負傷して辛い。
代わりにラストバトルの前哨戦ではミオが大活躍・・・!

文系少女らしい勝ち方でとても良かったです。
しかもその後さらわれるとかいうヒロインムーブ。
なんでここにきてめちゃくちゃ活躍してんですかね!!
家族がテーマとなるすいルートのラスボスはお兄ちゃんでした。
そりゃあ、あんな馬鹿つよいお父さんがラスボスだったら勝ち目ないもんな……

色々サイコパス感あるなーと思ってはいたけれど
非常にドライで、科学的……いや魔術的な思考で地味に好感度が上がりました。
しかも、この言葉通り
自分すらも特別視せず、自分をも実験対象として扱う姿勢には脱帽でした。
人類の倫理観からは外れてますが、こいつは間違ってない。きわめて利口です。

そんななかで、水仙が家族全員のクローンの痕跡を見つけます。
……もしかして、マジで兄貴が黒幕で
今いる家族って全員クローンなのでは???
とは思いましたが、終わってみるとそんなことは無く
単純に「こんな兄にも家族愛はあった」くらいの描写だったことが分かります。
いや、あいつのことだから
「一番近くに居る遺伝子サンプル」とか「自分の遺伝子に近いから調整しやすい」とかそんなロジカルな理由で使ってそう。
そんな家族喧嘩の裏で行われるのは
桜と桧木の最強対決。

一番いいところで来た!!!!
しかも、本当にボロボロであることを強調するように
あえてヒロインの姿は出さない演出。
……でも桧木強すぎ!!
なんとか試合に負けて勝負に勝ったところに持ち込んだけど
これはお父さんまじでラスボスだなぁ、、、と思いながらすいルートを終えました。。。
とにかく、すいに関しては可愛い健気な妹ということでイチャイチャして終わりましたが
どちらかというと清楓の考え方や立場についてが明らかになるシナリオでしたね。
あとさ、
なんで忍者メイド服でのシーンが無いんですかね!!
あの衣装できわどいエロいアングルで初登場しておいて、
忍者メイド服の活躍の場が薄くないですか!?どういうことなんだ槐くん!!
2ルートめ:委員長ソフィ
ある意味金髪委員長というテンプレキャラなんですが
その気高さと誇りにバチバチに惹かれてた僕は迷わずに2シナリオめはソフィを選びました。

思ったより変な人だった
とはいえ、
どちらかというと憧れ寄りだった存在がガンガン身近でPONな存在に見えてくるので、
可愛いという気持ちが増していきますね。
あと、この友達と恋人の距離感のふわふわ感が一番ラブコメっぽくて良い。
周りが「付き合っちゃえよ」ってみんな内心思うくらいの感じ、ラブコメらしくて良い。

あと家族みんな可愛いしキャラ違って可愛い。
エレノアは刃道やりそう。
とか思ってたらまさかの急展開で
主人公が攫われるし、一緒にさらわれたのは華淡とのこと。
……ふつうはヒロインと攫われて一緒に脱出とかだよね……?

まあ、女の子が強い作品だし立場逆転はあるあるだよね。
とおもってソフィを待ってたら

妹ルートを先にやったから
まあ、こいつもなんだかんだ槐の事好きだからなって思えたけど
初見でこれは意外性高すぎるよね

そして他ヒロインのシナリオで順調に可愛さを積み上げていく会長。
意外とこのイベント、ソフィが蚊帳の外だったなーと思ったら
蚊帳の外だったおかげでソフィが恋心を自覚するというテクニカルな展開!
か、可愛い。。。
それと並行して、このルートだと
”心臓”に関する情報が開示されましたね。
なんか槐クンの心臓にも仕掛けがあって、それが会長の心臓と対になってるんだなーということで
じゃあ、それが会長ルートで判明したらちょっと冷めちゃうよね…という一抹の不安がよぎります。
とはいえ、今はソフィルート。
ついにファーストキスのやり直しもして晴れて恋人になります。

妹ルートやった後なので、妹の言葉が重い。
で、なんやかんやで家にバレて
言いたいことだけ言って逃げるように町を出ようとする槐だったが

ソフィアにぶちのめされて学園に残ることに。
本当に、ソフィアらしさが詰まってるイベントでした。
好きだからとか愛してるとかそういうのもあるけど、一番に来るのが
「私を舐めたわね」
なのが強すぎる。最高です。
ついでにその後のソフィとの会話で
「俺の一番はこれまでも、これからも水仙だ」と言っている槐クンを見て
1ルートめの僕の選択は、主人公への感情移入として間違ってなかったなと自己肯定も出来ました。
で、これからイチャイチャしていくのかなーと思ったら
急にお父さんとの面談タイム。
特に匂わせとかも無く
急に「橙の心臓」というキーアイテムがすでに失われていることが発覚。
それをきっかけに、一瞬で家族問題がいったんの解決。
妹ルートではここが山場だっただけに、あっさり解決することに驚きつつも
さらりと桧木の優しさが垣間見えるシーンでした。
清楓といい、桧木と言い、水仙といい、
なんだかんだで家族大好きな一族なんだよね
エピローグ的に会長が心臓についての話をしてくれるが、本当に、この会長はどこまで知っているんだろう・・・?
まあでも、ソフィルート真っ只中の僕としては
心臓も無くなって舞台から降りれたので、あとはソフィと楽しく暮らすだけだ!!
という感覚なので、わりと会長の話は右から左に聞き流してました。。。
ここで本格的にソフィとのイチャイチャが始まりますが
いま感想を書くために見直してるから
「ミオがやたらと出てくるな」と思うんですが
初回プレイ時はマジで何も思ってなかったです。ソフィしか見えてなかった。
で、僕の気持ちとしてもかなり気が抜けた状態でそのままプレイしてたら
いつのまにか会長の藍の心臓もかすめ取られたと。

とても身に染みる独白でした。。。
誰が橙の心臓盗ったんだろうねとは思ったけど、マジで気にしてなかった僕がいました。
そこからラストバトルはソフィルートというよりかは
ミオルートでしたね。
まさかミオがこんなキーパーソンだとは思わなかった……
気づけば髪も銀色に変わって、目線も合うようになって……
「……誰だお前!!」
”友情”をテーマとしたこのソフィルート
であれば、一番最初にずっくんと友達になったミオがヒロインなのは順当でした。

ひっさびさに主人公ムーヴしている槐クンでした。
とはいえ、思っていた以上にミオが抱えているものが大きすぎて
正直僕はもう手に負えないなーという感覚で読み進めていました。
そして、毎度一番いいところで登場するのがソフィアという女。
たぶんこいつがこの物語の主人公です。
そして華淡はオチ担当。

3ルートめ:華淡しか勝たん
ルート分岐のタイミングでは、主人公の台詞通り
まだ華淡と”愛情”があまり紐づいていない印象もありましたね。
とはいえ、
この感じだと会長ルートは物語の核心に迫る謎解きが待っている気がしたので
そっちを後回しにしてかわいい後輩ルートを先に勧めます。
……まさか超重要ルートになるとは思ってなかったんですが。
とにかく、華淡はこれまで敵対したことが無いこともあり
ある意味では、槐にとっての”日の当たる存在”、つまり一般人よりの存在だと思います。
身分こそだましていたものの、特にミッションとは関係しない「ただの友達」だったので
その点では一番シンプルに恋に発展できる存在だと無意識に自覚してたんでしょうね。
とか思ったら、思ったより華淡がわがノリノリで槐をオトしにいくという
肉食女子ルートでした。
家族と言うしがらみも無く、
誇りや友情のような肩ひじ張るものも無い華淡ルートは、
スタートからラブコメに振り切る、楽しいルートでした。

異能力ラブコメのド定番、人格入れ替わりだ!!!
こういう場合、
テキストは本来の人格で、声だけ体に合わせる場合のほうが多いかなーと思ってたんですが
とつラバでは、声と名前表記が一致しているので、発言と展開で人格を読み解く必要があるのは少し読みづらかったかも。
ありがたいことに主人公音声まであるので、入れ替わってることは声を聞けばわかるからね
とはいえ、この入れ替わりイベントで、がっつりエロシーンに入るまですべて延々フルボイスにした制作陣は、性癖に全ベットするというエロゲメーカーらしい心意気を感じる。。。
このルートだとラブコメするので
序盤はめっきり魔術師としての槐クンは影を潜めますね。
とか思ってたら、結局槐クンの良心の呵責に耐え切れずごちゃごちゃし始めて

後輩に器のデカさを見せつけられます。
このソフィアとの対比が良いですよね。
どんな真実でも受け入れるという度量と、隠し事をしたままでも受け入れるという度量。
そして桜は、全部ぶっ壊して解決してくれそうな単純な力がある。
この強いヒロイン3人と、
槐が戦う理由である妹、という4人のバランス感がとつラバのヒロインが全員魅力的な要因です。
崩れそうになったときに肩を貸してくれる存在、というヒロイン像をきっちり4人分
別の立場で役割分担させています。
このあたりは作者のあとがきでも言っていた気がしますね。
華淡の視点からすると、これは度量でもなんでもなく
「愛さえあれば何も他に要らない」というルートのテーマに沿っているところもとてもきれいな落としどころです。

しかも、槐の正体を明かすと容赦なくバラバラにしてくる。
本当に利口で。そんな利口な子が「好きと言ってくれれば良い」って言ってるんだから相当だなと愛情の深さを感じるシーンです。
しかも、少し話しただけで的確に槐の立場を理解して、すぐさま傍に居ると言ってくれる。
いい女過ぎる……
すいにとってはマジで一番のライバルだと思う……
ただ、個人的にはハート目はあまり好きじゃないです。
これで華淡とイチャイチャしつつ、あとはどうやって家族の問題解決するかなーと思ったら
家族問題どころか藍の心臓の謎すら解明しようとして図書館に行くという。

こういうBEGに対する理解度の高さとかに華淡の利口さが垣間見えますね。
何を成すかと聞かれたとき、人類滅亡が視界の隅に入っている世界で
「生き残りたい」という動物の本能に近い欲求がチラつかない人間なんて
世界の心理を追求するイカれた魔術師の一族くらいでしょう。
そして、まさかの図書館アドベンチャー。
てっきりここは最終局面で踏破されるのかなって思ってました。
まあ、二人きりになれる環境のほうがイチャイチャしやすいですしね。
すべてを吐き出した上に、全部受け止めてもらっちゃった相手と二人きり
他には誰も居ない図書館の探索なので、
華淡ルートの槐くんは、妙に魔術師として生き生きとしていますね。
エロいことするときに涎垂らすのはちょっとえっちすぎると思います。
図書館を進むと、
本が見つかるどころか、学園創設の謎からBEGの謎
魔術師の成り立ちまで、あっという間にいろんな謎が解明されていきます。
他ヒロインと情報量の差がデカすぎないか・・・??
学園側にも、魔術師側にも属さない華淡と二人だからこそ
辿り着ける真実だった、ということなんでしょうね。

口調こそギャグだけどトンでもねえ奴出てきた。

そして気軽に生み出される彼女のクローン。
やっぱり血脈なのか・・・?

そしてこれね。
エロゲの定番の「主人公の男友達」のポジション居ないなーと思ってたんですよ。
お前かよ!出てくるの遅いよ!!
最終的に「愛はすべてを超越する!!」という、ぶっ飛びエンドでしたね。
色々理屈はこねてますが、結局はそう言うことです。
無限の夢世界に閉じ込められたから、
そこで文明を作って長になる……ってやってること清楓とやっぱり変わらないんですよね。
これが崩月の血なのか。。。
無限世界から帰ってきた後、見た目はそのままなのに少し大人びた華淡の声に時間の流れと声優の技術を感じました。
そしてこのルートのラスボスは会長。
このルートでも頼れるお姉さんとしての役目を全うするブレない桜さん。
そして、一番いいところでやってくるのはやはりソフィア。
マジで強すぎる。物理ではなく心が。
4ルートめ:桜先輩ルート
“血の使命を果たす”という仰々しい選択肢で入るのが桜先輩ルート。
物語のカギとなる藍の心臓を持つヒロインで
主人公の橙の心臓と対になっているということが他のルートで判明しているので
ぶっちゃけどこではしごを外されて胸が苦しい展開が待っているのかと戦々恐々しながらも
可愛い先輩に会いに行くのと、世界の真実を知るために桜先輩ルートへ突入します。
ちっちゃい先輩、だけどめちゃ頼れる、でも不器用で世間知らず、というギャップにギャップを重ねたようなヒロインで初見は少しクセが強いかなとも思ってましたが
ここまでのルートで見せた芯の強さとブレなさも相まって、他のルートクリア後のこの時点でも他のヒロインに引けをとらない魅力的なキャラクターだなと感じつつ、
その魅力がどんどん膨れ上がる日常シーン。。。
というか、
槐くんもポンコツ変人で桜先輩もポンコツ変人なので
日常シーンではツッコミ不在のボケワールドが展開され始める……
しかしながら、そもそも桜先輩の心臓を狙って潜入しているわけで
選択肢にも合った通り使命を果たす、という潜入ミッションらしい葛藤が出てくるメインルートなわけです。

ここに関しては
3ルートでそれぞれ迷惑をかけて頼ってきた記憶のある僕のほうが思い入れが深いかもしれない。
例え選択肢が出てきても、彼女を殺す選択肢は選べないだろう…
しかしその逆、使命と家族に対する想いは槐クンのほうが強いので
もう感情がぐちゃぐちゃになる槐クンの描写はとても良かったです。
注射器も刺せない、ではなく刺すところまではできているあたりも含めて、槐の葛藤をとても感じました。
そして、それに気づいた挙句自分を殺せと言ってくる桜先輩。

強すぎる。
マフィアかよ。殺しに来た敵幹部をスカウトして側近にするボスムーヴ。
受け止める、受け入れる、でもなく従わせるという圧倒的強者にしかできない救い方で槐くんを救うのがちっちゃい先輩のやり方でした。
そして始まる、共犯関係。
ほかのルートで滲んではいたけど、この人も抱えているものが思ったよりデカイ。
物語の中心に居るので、全体にかかわる部分の話が重いわりに
二人とも常識外れなので、ラブコメ要素は斜め上方向で進む。
付き合わなくていいとか言ってたくせに、付き合い始めた途端に急転直下で
学園に家があるという特権を生かしてイチャイチャするので本当になんというか
逞しい。
共通編で出会っているからもあり、桜ちゃんルートでは妹も結構活躍の場が多いですね。
このまま謎を探りつつイチャイチャするのかなーと思ったら
槐クンが桜ちゃんにゴムなしでセックスしたことで、自体が進むという急展開。
だから今までちゃんとゴムありとか本番なしのシーンだったのか
ゲームとしての趣向のバランス調整と本編の理由づけがきれいすぎる・・・
プレイヤーは知っていましたが
このルートでは槐クンの中にある橙の心臓はここで判明となります。
しかも今までと異なり
藍の心臓とひとつになるという目的を達成した状態。。。

ああ、ついに来てしまった。
すべてが仕組まれていたんだと。

即決即断でこれは本当に桜ちゃん凄すぎる
多くの物語で数多くのヒロインたちが
紆余曲折を経て手に入れた結論を初手で導くというスーパープレイ
まあそもそも、暗殺者と標的というあり得ない境遇から結ばれているんだから
そんな、ちょっとのアシストが合ってようやく釣り合いがとれるってもんだよね。
あといろいろ急展開で見逃しそうですが
心臓が反応したことにより一瞬で妊娠判定出来てるんだけどそれも淡々と受け入れている二人。
これに関しては槐くんも結構ぶっ飛んでる。
セックス中に覚悟してたとしても、一般人なら軽く受け流せることではないよなぁ。
ついに始まる最終決戦?
なんだかんだで清楓も槐くんの側について桧木に立ち向かいます。
妹ルートもソフィアルートも槐くんの敵として立ちふさがっていた清楓が
ようやくツンデレの”デレ”を見せてくれたワンシーンです。
健闘むなしく、結局桧木は槐クンと桜ちゃんの前にたどり着きます。
ついに、ここまできて初めての親子のマジバトルが始まります。

普段感情を出さない桜ちゃんが
殺意マシマシで叫び躍動する戦闘シーンはとても見ごたえ・聞きごたえがありますが
それにしてもお父さん強すぎる
このルートは”血の使命を果たす”という選択肢でルートに入っているが
槐クンは早々に脱落して、先輩の所有物になっている。
じゃあこのルートのテーマである”使命を果たす”を実行しているのは誰なのか。
そう、桧木だ。
そしてそんな桧木を殺した時こそが、
本当の意味で槐が”血の使命を果たす”選択をした瞬間なのかもしれない。
グランドルート
ポータルから聞こえてくる声…かたんちゃんじゃん!!しかも大人声!
と気づいた瞬間、華淡ルートの重要度が爆アガリしました。
これが声質でちゃんと表現できてるのすげーと思いつつ、すべてを解決してくれるグランドエンドへの期待値が高まりました。
本編は結構ネクラでジメジメしながら過ごしていましたが
このルートだとある程度自分の野望に忠実な状態で学園に潜入するので
「馬鹿な……この俺が恋だとッ!?」という、テンプレ展開も味わえて一石二鳥です。
そんなポジティブシンキングのおかげか
暗黙的に”何を捨てるか”を選んでいた槐ではなく、”何を手に入れたいか”を考えられる槐になっている点がメインシナリオとの大きな違いでしたね。
それにちゃんと気づいて、世界よりも仲間をとる選択を槐がした時点で
感情としてはもうピークですよね。良かった良かった。めでたしめでたし。

とはいえ、
このままではプレイヤーと槐クンの心は救われていますが
世界はちっとも救われないので、ここからは世界を救うお仕事パートになります。

グランドルートでもソフィアさん格好いい
準備編は話がサクサク進み過ぎてテンポが良いですね。
グランドルート、とは言うもののこれが正史であるというよりは
救われなかったキャラを救うための追加シナリオということなんだなと思います。

多分この光景で一番うれしいのはすいのはず。
すいのためにお兄ちゃんは頑張った。多分そんな話なんでしょう。
世界なんか、仲間を助けるついでに救っただけなんだろうな。
改めて設定を紐解いていく考察のメモ
異能バトルなのでどこかしら似たような設定があるのは逆に理解しやすくて助かる
……と言いたいところですが、いろいろ混ざってどれがとつラバの世界の法則だっけ??となってしまいますね。
(特に最近出たNTEでも都市伝説とか怪異みたいなのが題材だから頭がこんがらがる・・・)
とつラバ自体があんまりそういう舞台設定とかよりも
キャラクターの動きに重点を置いた作品なのであんまり考察していく作品ではないとは思いますが、せっかくなのでTipsを見ながら世界観を理解するキーポイントの覚書や考察をしていきます。
※以下の考察はTipsや本編をもとにしていますが、妄想や想像を多分に含むためあくまで個人の感想という前提で読んでください。
多次元論・多世界論
まずとつラバの前提として、多次元・多世界解釈が根底にある。
これは特に明言されていないが、作中で”異次元”呼ばれているのは、そうした多世界解釈における私たち以外の世界を指している。
それは、よくあるようなパラレルワールド、平行世界と言うような想像しやすい形ではなく
法則そのものが異なる世界が存在する、つまり”なんでもあり”であると定義づけられています。
Tipsには「リンゴが浮遊する次元も、リンゴが意思をもって社会を築き人間を収穫する次元もあろう」と書かれている。何でもありである。
ある意味では、凸ラバの設定における最大のシルバーバレット。
「そんな次元もあるよね」と言えば何でも解決するマジックワード。
反現実と指向性
そんな多次元がそもそも手に届くところにあったら何でもありになってしまうが
とつラバの世界だと、黒列車が来たことにより別次元からの”指向性”がとつラバの世界に流入したとされている。
”指向性”ってなんだよ、というのがかなり説明臭くて読み解くのが大変だけど
言い換えるならそのものに定められた”運命”や”目的”といえるのかもしれない。
すべての原子はそこに存在する運命・目的のために存在しようとしている
すべての生命は生きる運命・目的のために生きようとしている
そうした運命や目的に導かれる
見えない力や意思をまとめて”指向性”と解釈すると少しイメージしやすいと思う。
そうした指向性は本来、それぞれの次元に固有の”指向性”が矛盾しないように存在していて
その”指向性”にしたがった現象が生み出す世界を”現実”と認知し、矛盾が無いということはそこには法則があり、その法則を解明するのが”科学”である。
しかしながら、
黒列車によってほかの次元の”指向性”が流入してしまうことで、
本来のこの次元における法則に反する事象が発生してしまうようになってしまった。
こうした、この次元に存在しない”指向性”による事象、従来の科学に反する現象を“反現実”ととつラバの世界では呼ぶようになりましたとさ。
本来であれば「科学」はそこにある事象をもとに法則を見つける学問だが、”そこにある事象”に別の次元の法則が混ざってしまった凸ラバ世界において、この次元に本来存在する”指向性”に基づく事象の研究成果のみを“基礎科学“と呼び分けることになった。
リンゴは引力に反するという”指向性”が、現実世界に流入してきたとき
そっくりそのまま現実世界のリンゴに紐づけば宙に浮かぶリンゴの”反現実“が生まれるわけですが、
現実世界のリンゴにはもともと引力に従って落ちるという強い”指向性”があるため、それに矛盾する”指向性”はそのままリンゴに結び付くことはできず、
結局流入した“指向性”は、もっと抽象的な「意志や願い」の力を借りたり、あるいは何者かによって意図的に現実世界の何かと結び付けられることで、影響を与える現象として再現することになる。
ということなのかなと解釈しています。
反現実のカテゴライズと終灯
反現実が消滅するときに発するエネルギー”終灯”の色でカテゴライズされているが
その色によって共通点がある、とされている。
Red:古来の法則、陰陽術を源流に持つ
作中で槐クンが説明しているところによると「土着の神」などのような、信仰や古来からある呪術のような強い意志を源流に持っている模様。
Blue:魔術を源流に持ち、多くの魔術師が扱う
特定の行為や儀式を行うことで得たい結果を得ることを魔術とすると陰陽術との違いが解りやすくなりそう。そうした行為や儀式を構造化して研究するのが魔術師であり、とつらばの世界では”科学”の範疇に含まれる…と槐クンは言っている。
いわゆる悪魔との取引のようなものも魔術的な発想なので、かつて人間を使って人類を守ろうとした時代の技術もBlueの反現実技術であると言えると思う。
作中で出てきた「人の塊」や「炭化する男」は魔術師が作り出した怪異なのでBlue
Green:共同幻想を源流に持つ
これはいわゆる”都市伝説型の怪異”みたいなイメージだと思う。
複数の人が信じてしまったイメージと相性の良い”指向性“が結びつき、現実世界に現象として再現してしまった”反現実”
共通ルートで本来解決するはずだった舞鶴の反現実はGreen判定だったが詳細不明。
Yellow:如我同一を源流に持つ
これは仏教、法華経における「みんなで同じく仏になろう」という考え方のことのようだ。
つまり、多数の個体が同一個体になるという話なので、墓守教団の彼らがYellowに当たるのではないかなと思う。
Purple:異なる法を源流に持つ
作中で槐クンが説明している通り、異なる法を持つ世界=異次元世界ということで
異次元の法則を源流に持つ、つまり流入した”指向性”を読み解いた上でそれを活用した反現実ということになる。
Black:不明(黒列車由来の純粋な怪獣・指向性)
黒列車由来の”指向性”がそのまま怪獣になったり、現世の何らかの思いに強く反応した場合にBlack型に分類されるようだ。
作中だと、桜の母親が巻き込まれた「白レンガの家」と、共通ルートの最後に出てくる「カシマさんを探して」がBlackに分類されている。
“終灯”はエネルギー体ではあるが
“B.E.G.”でしか回収できないとされ、学園生はこの“終灯”を討伐証明として報酬を得ている。
そもそもが”反現実”が異世界の“指向性”が世界に影響を与えた結果なので
“終灯”はこの世界と矛盾する”指向性”がエネルギー化したもの、、なのかもしれない。
“B.E.G.”と学園のの成り立ち自体に“黒列車”が深くかかわっているのだから
“終灯”は学園生のB.E.G.を通して“黒列車”に回収されていると考えるのが自然だろう。
“指向性”と”現実性”
とつラバを読んでいて一番理解が難しく、
途中から「そう言うものなんだな」とあきらめて読み進めた用語の代表格が”現実性”だと思う。
Tipsにもその語感については言及されており、
日本語的には違和感はあるが、作中の槐の使い方としては「現実性が高い」≒「反現実が多い」というニュアンスで理解するのが正しい。
その理屈としては
“現実性”とは、そこにある“指向性“の密度や数を指す言葉であり
“現実性”が高い=“指向性”の密度が高い
→本来あるべきである“指向性”以外の流入した“指向性”がその空間に存在している
⇒他次元の”指向性”にこの次元の現実が侵食されている
という解釈をするとのこと。
逆に、“現実性”が低い場合も、本来あるべきこの世界の”指向性”に足りていないので
なんらかの“反現実”的な事象によって”指向性”が失われていると受け止めるのが適切。
ちなみに槐以外の一般人は
“現実性”の密度を指す値“R値”を計測することで、その場の“反現実”的な度合いを把握している。
そちらは感覚的にはシュタゲの世界戦変動値に近いイメージで
本来あるべき現実性が1.00であるのに対して、高くても低くても本来あるべき姿から離れている、反現実的だよねということで非常にわかりやすくなる。
槐の発言の”現実性”はそのまま”R値”と読み替える方が理解しやすそう。
“黒列車”と4つの心臓
“黒列車”の動力源が4つの心臓であり
それが壊れてしまったことで、本来のルートから脱線した結果
この次元に不時着してしまった、というのが“黒列車”視点での物語の発端。
次元を超える“橙の心臓”、時間を超える”藍の心臓”、無限を超える“黒の心臓”、法則を超える“白の心臓”
心臓と言うのはメタファーと思いきや
実際に移植したりできるということなので本当に心臓らしい。
“黒列車”自体は”魂魄流動体”を有効活用しているとグランドルートで槐が解説していたので
文字通り生命の源である心臓として“魂魄流動体”を生み出す働きをするのだろう。
異なる法に基づく異次元を渡る“黒列車”において次元、時間、無限、法則という壁を超えるために特別な”指向性”を持つ”魂魄流動体”が必要なのかもしれない。
そして、時間を超える“藍の心臓”をもつ桜ちゃんだけが、
よほど効率の良い人工心臓出なければ起きて活動することもままならないような馬鹿燃費の“B.E.G.”である“瓦礫を見ろ:ウィドウメーカー”を運用できるということ。
“橙の心臓”を持つ槐の“B.E.G.”は、現象に名称を書き込むことで名称に応じた形態が与えられる“手紙と祈り:クレバームーン”が与えられたが、
これはある意味で別次元の“指向性”をこの次元で呼び出して上書きする能力といえるのかもしれない。
Purpleな反現実である。
……次元の壁超えてたら時間も越えられない?というのは野暮なツッコミかな。
それはこの世界における基礎科学による解釈で、異なる法においては違うのかもしれない。
B.E.G.
願いの力-Bonding Essence Gadget
Bonding:絆や契約、あるいは束縛
Essence:本質、根源、実体
Gadget:道具
黒列車から与えられた道具ではあるが
その経緯を考えると、ある種の人類との契約であると言えるかもしれない。
所有者に応じた見た目の特殊な能力を持つが
基本性能として、所有者の肉体強化が付与されている。
これは不思議な力というよりかは
黒列車と同等の技術をもって作られた“魂魄流動体”を効率よく運用するための道具であるということ。
肉体の強化は本来の“魂魄流動体”の使い方として法に従った範囲での出力強化になるので、すべての“B.E.G.”で運用できるが
この現実世界の法則をぶち壊すような新たな“指向性”を“反現実”として再現するためには
おそらく持ち主の“魂魄流動体”の特性に合わせた“指向性”を“B.E.G.”にも持たせるしかないのだろう。
ある意味では、個人の願いと言う単一の幻想を極限までブーストすることで
Green型の”反現実”を一人で引き起こすための道具、、、なのかもしれない。
“手紙と祈り:クレバームーン”
Cleaverの意味は「裂くもの」つまり、クレバームーンは「月を裂くもの」。
なので物理的に真っ二つ、、、ということではなく比喩でしょう。
魔術師の家系は武士・侍の家系であるということは作中でも言及されています。
そして、剣術や武道、禅の逸話には「湖面の月」を指すものがいくつかあります。
その中でも、湖面の月を切り裂く行為は
揺らぎ曖昧なものを断ち切ることから、迷いや悩みを捨て去る禅の心を現しているという話や
明らかに届かない間合いにある月であっても、見方や考え方次第では届く間合いにあり切り裂くことが出来る、という剣術におけるたとえ話もあります。
いずれも、今回の槐と言う主人公になんとも当てはまりそうな話ではありますね。
この1文の解釈を改めて考えると「誰の祈り」なのかがカギになりそうです。
ただし、Tipsにはこう書かれている
「しかし、このB.E.G.の裏には1つの祈り<ことば>が秘められている。故にこれの名称は『Cleaver Moon』である。」
“B.E.G.”は“黒列車”の力を使い、車掌が人類に与えている道具です。
そしてあの車掌はある程度は槐の事も観察していたような描写もありました。

きっと夜空を走る黒列車の軌跡は、月のシルエットを真っ二つに裂くことでしょう。
CleaverMoonには、黒列車に乗って二人で別の世界へ旅立ちたい、
という少女の祈りが秘められているのかなと思います。
ディメンジョン・トラバース
「トラバース」は英語で横断や縦走の事。
縦走というのは、山登りにおける2つの山を下りずに続けて踏破するルートをとること。
そして、コンピュータソフトウエアにおいては
ツリー構造などのすべてのノードを全探索することを指す。
作中における次元を渡る黒列車の旅そのものを指すだろうし、
メタ的に考えるなら、複数のルート分岐を見て渡るプレイヤー自身の過程を指す、と言えるかもしれない。
先に書いたように
ディメンジョン凸ラバーズ!は
SF考察を楽しむ作品というよりは、ヒロインとのラブコメと、主人公の人間臭さみたいな部分を楽しむヒューマンドラマなので
こうした世界観や法則を読み解かずにガンガン読んでいく方が楽しめる作品なのかなと思います。
ただ、こうしてじっくり世界観を読み解いていくと
2週目のプレイは面白くなるのかなと思います。
OP曲もコピーしようと思ったらチューニングが低い!!
個人的にとつラバとの共通項を感じた作品
- クリスタリア作品たち
- 言わずもがなですが、強くて可愛い女の子という点できっちりブランドが保たれているのが良い
- アマツツミ
- 人間性の薄い主人公が人間味を帯びていく、という構成自体は近いものを感じる
- でもアマツツミのほうが絶対的に暗いし、ハッピー感も薄い
- カミカゼ☆エクスプローラー
- 能力学園モノの良作、という一点だけ。内容や設定は大きく被る部分は無い。
- Hyper Highspeed Geneus
- グランドルートの世界征服を目論むポジティブな槐クンはちょっと共通項を感じた
- あのまま馬鹿みたいにラブコメだけするならHHGに近づく気がする
- NTE
- 出たばかりのゲームだけど、怪異や都市伝説が現実世界を侵食するという何とも言えない共通点が。
- とはいえ、有名どころだと化物語だったりとそういう設定は数多くみられるので、たまたま近いタイミングで僕が触れただけって話。