BIAS DELAY PEDALを買ったのでレビューとか感想とか

https://www.positivegrid.com/bias-delay/

というわけで
BIAS DELAY PEDAL(Pro?)を買ったのですが

この機体、恐ろしいほどにレビューが少ない。
(売れてないんだろうね)

なので、PVも伸びるだろうという下心込み込みでレビューとかを書き残しておこうと思います。

売り文句通りのサウンド・カスタマイズ性

BIAS系のソフト・ハードウェアの売りといえば
内部のパーツレベルでの調整によるカスタマイズ性です。

この部分はBIAS DELAY Twinも同様のはずです。

BIAS Delayでは、
PCかIOSアプリで、プリセットや内部構造のエディットが可能です。

細かい紹介は省きますが
テープ・スタンダード・ピンポン・リバースの四種のディレイを基本モデルとして
歪み具合やイコライジングなどを調整してディレイを好みな感じに出来ます。

その上で、
揺らし系エフェクトをWetだけか全体にかけたり
全体のコンプ感を調整したりして、ペダル全体の味付けを変えることができます。

気になる方はアプリだけでも落としてデモを触ってみると良いと思います。

 

エディットしたプリセットを
本体のメモリに書き込むことで、本体で使うことができるようになります。
実機のツマミには「Analog」とか「Digital」とか書いてありますが
全部無視して自分のプリセットを登録できます。
傾向だけは揃えておいた方が安全だとは思いますが。。。

MIDI連携もできるので、
他の危機とプリセットレベルで連携する場合は、無視して突っ込むのもありだと思います。

 

ちなみに、PC版のソフトウェアとしての「BIAS Delay」も付いてくるので
全く同じ音のするディレイペダルがDAW上でも使えることになります。

この曲の、イントロから聞こえてるリフフレーズはBIASDelayのディレイを使っています。

本体のサウンドも特に違和感なく、
クリアサウンドのカスタマイズをすればきちんとクリアなディレイサウンドが出ます。
もちろん、アナログライクなカスタマイズをすればアナログライクなサウンドが。

 

プリセットを読み込んだ後、本体にあるツマミでも調整できますが
調整できるパラメータは本体にあるもののみなので
通常のディレイと同程度のパラメータのみが調整可能です。

PCやipadでペダルを設計して、ディレイとしての設定値は本体で調整しながら使う感じですね。
TwinだとModがツマミ1つなのでさらに簡素ですね。

 

カスタマイズ自体はとても面白いし
揺らし系とおまけでリバーブも付いているので
ディレイをDryに振り切って、揺らし系・リバーブとしてのみ使うプリセットも作れます。

ディレイ買ったと思ったら、モジュレーションもついてきたぜ!という感覚。

まあ、モジュレーション部分はそこまでカスタマイズできるわけではないですが。

 

総じて、
ディレイのサウンドとしては、カスタマイズ性含めて十二分なサウンドだと思います。

逆にいえば、気持ちいいサウンドを作るには
自分の中で「いい音」のイメージができていないと難しいので

単純に「いい音」がほしいなら、普通に定評のあるディレイを買うのがいいと思います。

UAのディレイとか。
https://hookup.co.jp/blog/725202

 

ぶっちゃけ、僕は「いいディレイ」のイメージが固まり切っていないので
手に余らせてる感じはありますが。

ただし操作感は……微妙。。

ここまではサウンドの話でした。

ギタリストとして気になるのはどちらかというと
プレイアビリティ。操作感の方じゃないでしょうか。

先に結論から言うと、微妙ですこれ。
ライブで使うことを想定しきれていない仕様が散見されます。

気づいた点を紹介して行こうと思います。

①スイッチング時の音切れ

いや、なんで発生するんだよこれ。
と僕が憤ってる仕様その1です。

割と普通に音切れします。
マルチエフェクターのパッチ切り替えくらいの音切れが発生します。

中身マルチエフェクターなんだから・・・と言われたら納得しそうですが
TrueBypassモードでも発生するのは納得いかない。

DSPは常にONの状態でルーティングだけ変えれば、
機械的なスイッチングの音切れのみで済むと思うんだけどなぁ。

ちなみに、
本体設定としては、DSPBypassとTrueBypassと選べるのですが
DSP Bypassの場合のみエフェクトOff時のTail(ディレイ音のみ残る)が可能です。

ただし、Dry音の音切れがON時と同程度発生します。(なんで)

TrueBypassの場合は、Tail設定は不可能ですが
OFF時に機械的な切り替え程度のかなり短い音切れのみ発生します。

僕としては、Delayを使い始めるのはフレーズの切り替わりのタイミングのことが多いですが
ディレイ音の後に普通のフレーズを続けて弾くことは多いので、
TrueBypassモードで使用しています。

②プリセット切り替え時にTailが無い

DSP BypassならTail設定が可能と書きましたが
プリセット1から2に切り替える場合にはTailしません。

それでも、音切れは発生します。

クソ仕様ですね。
まるで10年前のデジタル機材のようだ。
(BIAS DELAYは2017年発売)

この2つの仕様に気づいた時点で、
「あーこれはPositiveGridはだいぶやる気ないなー」と感じ始めています。

③グローバルテンポが存在しない

本体にTAPテンポのスイッチがありますよね。

そう。これを足で踏むとディレイのテンポが設定できるんです。

 

ディレイがONの間だけな。

 

そう。
プリセットの情報として、ディレイタイムを保存する仕組みになっているらしく
ディレイをONにした段階、つまりどれかのプリセットを読み込んだ段階で
プリセットに記録されているBPM,ディレイタイムがロードされます。

ONの状態でTAPスイッチを使うと、ディレイタイムが変更できます。

使い終わったらディレイをOFFにしますね。

再び使おうと思って、スイッチをONにすると
改めて保存されているBPMがロードされます。

 

……はい?

当日の曲のテンポに合わせるためにTAPテンポがあると思ってたんですが。

足のみでプリセットの保存というのもできなくもないんですが
MODEスイッチを足で押すアクロバティックな操作が必要になるので、ちょっとやりたくない。

エフェクトOFFの状態でテンポを設定して、
ディレイを使うパートでON!
という使い方が全くできません。

流石にグローバルテンポの設定があるかな、と思ったのですが
設定のどこにも見当たらず。

日本代理店に問い合わせても、
そういう仕様との回答でした。

 


という感じに
ぶっちゃけ有り得なーい、と言いたくなるような仕様が散見されました。

これでプロ用と謳っているのは、どこのプロへ向けたものなんでしょうか。

 

ちょっとサゲて終わるのもアレなので、
それぞれに対する僕なりの対処法的なものも書いておこうと思います。

①、②音切れについて

これは、ぶっちゃけ
別にルーパー・スイッチャーを使ってしまえば即解決ですね。

DelayをON、スイッチャーをONという2ステップ必要になりますが
事前にディレイをONにした状態で、使うタイミングでスイッチャーだけ入れればいいので
そこまで大変な話でもないかなと思います。

③についても
ON状態にしておけばTAPスイッチも有効活用できるので、
BIASDELAY用に1ループスイッチャーを組んでしまうのが一番確実ですね。

ある意味、スイッチャーを使うようなプロ向けという扱いなのでしょうか。

③グローバルテンポについて

これ、解決方法ないかもと思ってたんですが、有りました。

BIAS DELAYはMIDI対応で、MIDIからBPMを受け取る設定があります。
なので、
別のMIDI対応機器をマスターに、BPMを送り続ければ
スレーブであるBIASDELAYは、ONにした瞬間にMIDIで送られてくるBPMに変更されます。

HXStompとBIASDelayをMIDI接続すればいいんです!

https://www.mixwave.co.jp/dcms_plusdb/index.php/item?category=Professional+AUDIO&cell002=&cell003=&id=21

こんなMIDIでのBPM設定専用の機材というのもあるみたいですが、
多分他のマルチと組み合わせるのが楽かなと思います。

外部でMIDI経由でテンポ設定することで、エフェクトOFF時のテンポ設定はもちろん
プリセット間でのテンポ共有もできます。

ただし、プリセットないのBPMは完全に無視されます。

ちょっと融通が効かないですが、
グローバルテンポが全くないよりマシって感じですね。


というわけで
色々書いてきましたが、総じてまとめると

音は良いのだけど、ちょっと現場目線じゃないプロダクトな気がします。

これで4万円と言われると、ちょっとぼったくり感がありますが
現状サウンドハウスで在庫処分のごとく、2万円で売っているので
ソフトウェアのBIASDelay含めての価格と考えると、妥当な値段かなという印象。

2万円でここまで幅広いサウンドが出るディレイなんてないですしね。
スイッチャー前提でのサウンドに対するコスパは十分なレベルだと思います。

うまくデメリットを克服できるシステム構築が出来るならアリ、
単体で使う場合は自分の使用シーンを想像した上で問題ないかを改めて確認する必要があると思います。

何よりも、
中身のサウンドを自分好みにカスタマイズできるっていうのは
他のペダルには絶対ない圧倒的な唯一無二な強みなので、
それをどのくらいメリットと感じるかですね。

まあ、そういう点も含めて
BIAS DELAY Twinのほうが使いやすそうではある。

あと、スイッチ4つなので仕方ないですが
割と本体がデカイので、ボードに組み込む場合はサイズ確認はしたほうが良いと思います。

 


 

綺麗に使って、サウンドハウスのセールが終わったら中古に流すか迷い中。
音はいいんだけどなぁ。

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