今年の黒金は、Kontaktしか検討しないぞ……
なんて思ってたのに、色々別方向で検討してたら
セール中だったのでついついふらっと買ってしまいました。
https://www.meldaproduction.com/MAutoAlign
MautoAlignというプラグインです。
トラック間の位相差を自動で合わせてくれるという有難いプラグインです。
まあプラグイン自体の紹介はこれを見た方が早いですね。
というわけで、
実際どうなってるのよ?っていう部分と使い勝手のレビューとかを走り書きしています。
使い勝手について
欲しいトラックにインサートして、同じグループに設定して
ANALYSEを押すだけ!超簡単ですね!
仕組みとしては、
位相が大体合うように、自動でフェーズ&ベリーショートディレイを入れてくれるという挙動のようですね。
なので
ドラムのマイク間の位相みたいな
トラック全体で位相ズレが一定のトラック同士であれば、解析区間に関わらず曲全体で位相が合うはずです。
逆に、
生バンド演奏のドラムとベースとか、
トラック全体の位相ズレが一定になりづらいトラック同士の場合は、
解析区間以外では逆に位相がずれてしまう可能性もありますね。
そもそもベースは音程があるので、音程によってもフェイズするタイミングが変わるわけで……
ということで、
このプラグインが大活躍するのは
・同タイミングで収録されたパーカッショントラック
・きちんとクオンタイズされている低音楽器
くらいじゃないかなーと思います。
あんまりいろんなトラックにあれやこれやとかけるものではない。。。
実際の波形で見てみる。
レコーディングした
Kick-in,Kick-outの2トラックの位相合わせに使ってみました。
Kick-inには4.8msecのディレイがかかっているそうです。
別トラックに書き出してみました。
スケールは秒にしているので、小さい目盛りがちょうどmsecになっているはずです。
大体5msecくらいズレてますね。(当たり前だ)
一方で、Kick-outはディレイはないですが位相反転されているそうです。
波形は当たり前ですが見事に反転されています。
処理前後の両トラックを並べて確認してみます。
赤が処理後トラックです。
Kick-outは波形が小さかったので、拡大しました。
目で見てわかる範囲としては、
カーソルを当てたあたりの部分の位相のずれが減ってるかな、という印象ですね。
聞いた感じも
ローミッドの押し出し感がよくなっている気がしました。
主に生ドラムの
・マルチマイク立てているパーツ(BD,SD)の位相合わせ
・OHとSDの位相合わせ
を全力で自動化できそうです。
マルチマイクでドラムとるなら、会って損はないプラグインな気がしますね。
もちろん、低音楽器のアタック感やローの押し出し感に困っている方も
EQでゴリゴリブーストする前に、試しに使ってみるのが良さそうですね。