DEAD DAYS/CLOCKUP プレイ後感想

曲が好き♡(キルル風に)

 

前々から気になっていて、この前のセールで買って積んでたんですが
ちょっと思い立ったのでプレイしました。

ネタバレ少な目あらすじ

 

目が覚めると、周りには見知らぬ男女3人。

「お前死んだっしょ?今日、どっかで」

は?こいつ頭大丈夫か?
じゃあ今ここにいる俺は何なんだよ。

そんなわけが……

「!!」

記憶とともにぞっとする寒気が股間からぶわっと吹き上がってくる。


集められた4人の共通点は
どこかで一度死に、そして蘇生させられたということ。

そして、その代償として二つの副作用を与えられた。
ひとつめは、充電の必要性。顔も知らぬ「組織」からのミッションをクリアしなければ、死体を動かすための動力を切られ、再び死ぬ。
もう一つは、生の実感を得るための性衝動。死んだ体を騙し欺き続けることによる性行為への渇望。

死体を騙し、友人を騙しながら過ごすかつての日常と、
ミッションと称し”幽霊”と戦い、殺すことで死を先のばすかつての非日常。

そんな毎日が、俺たち蘇生死体<リブートボディ>の新たな日常、俺たちのDEADDAYSだ。

ネタバレ少な目感想

基本的には
タイトルの通り”死”をテーマにしつつ
その命題の裏としての”生”を描いた作品。

バトルやリブートボディの真相を突き詰める的な
アクション、ミステリ、SF的なエンタメ感はさほど強くなく、
ヒロインとの心のつながりや人情ドラマといった、
いわゆる恋愛ゲーム的な要素もあまり濃く無い。

じゃあ、この作品のどこがいいの?って言うと
結局登場する人物たちの死生観に対してどう感じるかという部分なんだと思う。

エログロ和姦輪姦虚無姦とエロシーンは比較的多めだけど
ちょっとアブノーマル気味な点も強いので、美少女ゲー好きにはちょっと合わないかも。

ちょっとルビの癖が強かったり、
エログロや倫理的に良くない描写は多いけれど
体験版で続きが気になれる人なら、その勢いで全編プレイできる内容かなと思います。
(そこまで長くもないし)

 

あ、あと幼馴染の女子に罵られたい人にもジャストミートするかもしれないです。

 


以降、ネタバレありの感想をつらつらと書いていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

全体のざっくりした感想

展開や描写は面白かったけど、結末としてはいささか不完全燃焼感は否めない。

まず、SF作品として考えるとちょっとチープに感じた。
リブートボディや幽霊の設定がちょっと薄すぎて、不完全燃焼。

完全体の設定がざっくりしすぎていて、試作品のリブートボディとの技術的なリンク感が薄いのも原因か。

言いたいことは何となくわかるし、読み手が脳内補完することもある程度できるとは思うけど
もうすこし、リブートボディと幽霊周りの科学的な考察の余地があった方が面白いとも思った。

なので、この作品はSF的に楽しむものではないと結論。

じゃあ、恋愛ゲームなのかと言われると
そこも少し内容が薄めな気がする。

吊り橋効果的に、一緒に死地を潜り抜けるうちに恋心が……
というのはあるとしても、物語としてはなにか恋するきっかけが欲しいところ。

現実の恋はそういうフィーリングで始まるのがほとんどだとも思うんだけど
物語に求めるべきはそういう現実味ではなく、原因と結果という関係性で作り上げる現実味だと思う。

メインである真魚ルートはそれがあるとは思うので、
基本的にはDEADDAYSは真魚ルートありきで、その他はすべて
照が真魚にたどり着けなかったビターエンド、という扱いなのかもしれない。

ただ、その時点で恋愛ゲームとして楽しむものではなさそうだ。

 

じゃあミステリとしてはどうなのか。

「リブートボディ」や「組織」「幽霊」「天願宗吉」「ジプシーQ」「鮫肌キルル」
といった謎の数々。

いくつ解決したんでしょうね。

物語の本筋に関係しているのは「天願宗吉」「リブートボディ」の真相くらいということで、
そこについては、真魚ルートで最後まで進むと何となく解消するんですが

ジプシーQとかキルルとかは依然として良くわからん人物のままだし、
組織や敵対組織はどうなったの?とかうやむやにされている感じがあります。

もちろん物語の本筋に関わる部分以外は本来説明不要ではあるんですが
ミステリ的に楽しむなら、最後はすべての謎が解明されたカタルシスが欲しいところ。

というわけで、これはミステリでもない。

 

じゃあ、この作品のどこがいいの?って言うと
結局登場する人物たちの死生観に対してどう感じるかという部分なんだと思う。

ちょっと捻くれてるけど、等身大の主人公が
悩み葛藤して間違いながら進んだ先で、何のために生きて何のために死ぬのか。

という部分のドラマの1点突破の作品だと思う。

 

ただ、最近の話題作とかは、2つ以上の要素をうまく絡めてカタルシスを爆上げする作品が多い部分もあるので、
物語自体のクオリティとしては、そういった作品と比べると少し見劣りしてしまうかもなという印象。

世界観とかエログロ交じりの生々しい性への描写がハマるなら、
そういった物語性に加えた面白さで評価が高まる作品だと思う。

僕はあんまりそういう類の内容は好きというほどではないので、
総じて、不完全燃焼という結論になっている。

 

ジプシーQ、キルル、66ルート

ある意味バッドエンド的なオマケルートですね。

ドボン選択肢1つでたどり着けるルート。

ジプシーQルートとかは、もうエログロ大好きな少年少女向けなボーナスルートですし、
66は中性的な無機質ヒロインが好きなら喜ぶかもしれないけど

どう見てもバッドエンドです。

キルルはかなり魅力的なキャラクターではあるので、
個人的にはもう少しキルルと交流を深められるルートがあっても良いなとも思っちゃいました。

まぁ、真魚ルートのあのヤバさと潔さがキルルらしいといえばキルルらしいので
ある意味では真キルルルートは真魚ルートなのかもしれない。

と全部終わった後には僕は思うのです。

キルルのハマーに乗ってぶっ飛ばすシーン、好きだったなぁ。
わくわくしたよ。

あいらルート

なんか気づいたらあいらルートだった印象。

吊り橋効果で軽い主人公がふらっとくっつくルート。

なんだかんだで一番現実的なルートだなと思うけれど
俺がゲームに求めてるのはそういうんじゃないんだよ!!

あと、あいらと真魚の絡みはもう少し見たかった。

真奈美ルート

一番エロゲっぽいルートですね!

傷心の人妻を落とそうと頑張る男の子が
気づいたら落とされてたなんて。

これなんてエロゲ!?(正真正銘エロゲです)

落ち込んだヒロインが主人公の献身で立ちなおって、
二人でそのあとがんばるという
まぁ王道展開の一つではあるんだけど、王道とはやはりいいものですね。

良くも悪くも普通なんだけど
だからこそ不満もなく普通に楽しめたルートだったと思う。

珠璃亜ルート

一番ドラマチックで意外性のあるルートでしたね。

キルルを手玉に取り、殺すシーンまでは良かったんですが
その後の組織の幹部となり替わっていく部分の展開が少しざっくりとしすぎていて
最後のほうの急展開感は微妙だったかなとも思います。

でも珠璃亜がかわいいからすべてOKです。

ただ、このルートだけは主人公の生きる理由が見つかるというよりかは
珠璃亜の生きる理由に主人公がついていくことになるという点でも、
DEADDAYS内でも異色のルートで、だからこそ強く印象に残ったルートでした。

※すべて妄想です。そんなルートありません。

 

真魚ルート

本作のメインシナリオ。

すべては真魚とのすれ違いから事を発しており、
それを解消するというのがこのゲームの全体を通した目的であり、
主人公である照の欲求、生きる理由だったわけです。

ただまあ、変人と変な環境のせいで薄れてますが
この真魚も相当変人ですね。

変人になった理由は照と同じなので、そのあたりも伏線という部分はあると思いますが。

真魚と仲直りした後の、実は幽霊でしたオチは今作一番の山場だと思っています。

ちなみに二番目は、その後の馬鹿二人によるチキンレース。

メインルートであることもあり、
真魚ルートでありつつも、キルルルートでもあり、照が出会った天願宗吉ルートでもあったと思います。

 

メタ的に考えるなら、すこし捻くれてるやつこそ実は根が真面目で、大事なところでは真面目側が出てしまうなんて言うのは常套句であり、今回も別にテンション上がらなかった

……なんてことはなく、初日のヤクザに殺されるシーンも、最後の天願と戦うシーンもどっちもテンション上がります。

やっぱり、まっすぐな主人公が好きなので、
こうして真っ直ぐさを露わにしてくる、頭悪いシーンは大好物です。

 

主題歌について

http://clockup.net/dd/download/DeaddaysOP.zip

公式アカウントがYoutube凍結されてるww

ひたすらに格好いいですね。
このゲーム、僕は主題歌買いって部分もある。

アーティストはMr.FanTastiC

歌い手は詳しくないので、メガテラ・ゼロさんはあまり知らないんですが
ギターがナナホシ管弦楽団こと岩見さんですね。(21年に脱退していますが、この曲の時はいたはず)

あのハードで格好いいのにキャッチーなセンスが大好物なので
まあとにかく格好いいです。

 


 

というわけで、最初につらつら書いた通り
個人的にはエロゲー的なエンタメ作品というよりかは、この死生観について考える
ビジュアルノベル的作品に近いのかなともおもいつつ、

こんなにエロシーン満載グロシーンそこそこなのは、
それだけでエンタメ的な要素なのかもしれないなと少し思いました。

 

眠れぬ羊と孤独な狼も買って積んでるので、次はそっちをやろうかな。

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