公開されましたね。
あ、先に言っておきますが、
映像は全てアテフリですよ。(見りゃわかる)
というわけで、今回はカバー動画ということですが
例の如く、レコーディングからミックスまで、僕が主導でやっているので
演奏云々とかフレーズ云々の話は置いておいて(それはそれでどこかでしたいけど)
Recとかミックス周りの話をちょこっとだけします。
Rec環境について
例の如く、僕の持っている16chオーディオインターフェース
TASCAM US-16を使用しています。
で、今回から登場したのがARXのPre-8
新機材入りました!
ARX 8pre
そこそこお古い8chマイクプリアンプです!これでus16が16Trでマイク入力可能になるので、マイク借りれるスタジオなら何処でもバンド一発録り出来るぞ pic.twitter.com/oJpHiMy4X2
— さとうたくや (@n_s_lab_tokyo) April 12, 2021
US-16は、本体に8基のマイクプリ搭載で、残り8chはラインインなので、
マイクプリを別途8ch用意しないとマイクが16本刺さらないんですね。
今回、マイクプリを導入して、16ch録音体制が整ったわけです。
16chあると何ができるかって?
バンドの一発録りができるんだよ!!
というわけで、今回の音源の録音は、
バンド楽器隊1発録り+Vo ,Cho別どり
という構成でレコーディングしています。
マイクはスタジオでレンタルですが
BD-in:AKG D112
BD-out:ATM25
SD-top:BETA 57
SD-bottom:SM57
Toms:ATM25
OH:SM57
H.H.:SM58
ドラムはこんな感じのセッティングだった記憶です。
OHがコンデンサマイクじゃないのは、スタジオ的にレンタルやってなかったからなんだけど
一発録りなので、ある程度指向性がきっちりしてて
細かい音が聞こえづらいダイナミックマイクだったのは
音被り的には逆に良かったのかもしれない。
タムは421でもいいんだけど、というかそっちの方がいい音かもしれないけど
ホルダーと本体形状が独特なのでセッティング面倒なんですよね・・・
ATM25は比較的扱いやすいから採用。
まあ、ミックスのとこで話しますが
あんまりタムのマイクの音使ってないので、そこまでこだわる必要もなかったんですけどね。
マイク位置とかは、ちょっと前の岸田さんのレコーディング講座を参考にしつつ
自分のいつもの位置をアレンジしていきました。
中でも岸田さんの講座の影響がデカかったのは、
O.H.の位置とスネアボトムの位置、あとはハイハットの扱いですねw
その三つはいつもの僕のセッティングとはだいぶ違った感じになりました。
ギターはマーシャルがMD421mk2とリードのJC120がSM57。
ローがきっちり取れて輪郭の出るMD421を四発キャビのバッキングに。
ハイミッドが取れて抜ける音が取れるSM57をリードギターに。という感じです。
JCに421立てるとジャキジャキしすぎる気もしますね(マイク位置にもよるけど……)
ベースはアンプにATM25とラインを両方録音。
一発録りということで、みんなでせーので録ったので、
ドラムのOHとかのトラック単体で聞くと、うっすらとと言うには大きいくらいに他のパートの音も聞こえます。
(リョウさんのドラムが音がデカくて助かる。。。)
一応、アンプの出音はいつもより少しだけ抑えて(いつもは爆音バンドなので)、
弦楽器隊はお互いの音がある程度聞こえるくらいにしていました。
ただそれだとドラマーには聞こえなさそうだったので、
US16のダイレクトモニタリングを利用して、ドラムにだけイヤホンで他のパートとついでに自分の音もイヤホンでモニタリングしてもらいました。
DAWのリアルタイムモニタじゃなくて、US16のドライバの方のミキサーなのでレイテンシはほぼないはず。
リョウさんからは「よく聞こえてやりやすかったー」とのこと。
一発録音の場合は、この手法は結構ありっぽい。
楽器隊を録ったら、プレイバックしながら超ラフにミックスします。
EQと音量・パンくらいのかなり手抜きMix。
やりすぎるとレイテンシ出てくるので、この後のボーカルRec時に音がずれたりしてしまいます。
ああ、ボーカルのRecはオーテクの2020を使ってます。これも隼人さんの私物です。
個人的にはジャンル的にBETA58とかのダイナミックマイクでもいいと思ってたんだけど、
隼人さんが「コンデンサマイクの方が歌ってて気持ちいい」とのことだったので、コンデンサマイクを使うことになりました。
コーラスは各々が持ち込んだマイクで録ってるので機材がバラバラですw
確か、トシさんはオーテクのダイナミックマイク、リョウさんはSHUREのガイコツマイクだったはず。
しれっと声が入ってるゲストさんはスタジオの58、そして僕はいつも使ってるPDM57です。
Mixとかについて
いつも僕はドラムの音作りから、
その中でも、BD⇨スネア⇨OH ,その他みたいな順で音作りしていくんですけど
今回、OH鳴らした時点で、ほぼほぼいい感じにバランス取れちゃったんですよね。
で、一応タムも音作るかーと思ったところで
機材トラブルでフロアタムが上手く録れていないことも発覚したので
どうせだからと、タムのマイクはMixで切ってます。
ドラムの音で聞こえてるのは、大体BD,SD,OHのトラックの音です。
いや、OHのマイキング大事ですね。今回変えた方針がいい方向に結果が出ました。
まあ、カバー動画かつ一発録りということで、
演奏してみた感というか、ライブ感重視でさっくりミックスしています。
そういう意図もあってライブ的な音響感が欲しかったので、
ウルトラローの帯域として、バスドラにトリガーでシンセキックを被せてみています。
これは今回初挑戦の試み。
無理矢理ローが出せるのだけど、ちょっと不自然なので音源なら多分やらないw
本当なら、Rec時にバスドラにサブキックつければいいんだけど。
なかなかサブキックがレンタルできるスタジオがないからw
ベースはラインとマイク両方で録ってるのだけど、そのライン側は
HelixNativeにぶちこんでさらにアンシミュとDIのミックスにしてますw
マイクだけだと足りない鳴り感のあるローをアンシミュで、輪郭みたいな部分はDIのサウンドでカバー、みたいなイメージでやってます。
ギターは……割と何もやってないw
マイキング時に、音を聞きながらマイキングしたこともあり、割と欲しい音がそのまま取れてたので、自分でもびっくりするほど何もしなかった。
コンプと僅かにEQしてそのまま。ソロだけ軽く空間系を足したかも。
歌は定番のNectarさんに8割任せてますw
AIお任せ設定でやりつつ、気に入らないところだけ設定を調整していく感じです。
基本はNectar。それとお気に入りの真空管コンプのプラグイン。
一部のメロではエフェクト的なダブリングの使い方を試してみました。
ライブ感というテーマもあったので
それぞれの整理をして2mixにした後に
ガッツリとコンプ、それとアナログテープシミュをかけて、
ぐしゃっとした感じにしたり、リミッティングで聞いた感じの音圧稼いだりしています。
ライブハウスの大音量だと勝手に耳とか脳がコンプかけてくれるんだけど
それに近いイメージを比較的小音量でも感じてもらえたらいいなと。
なので、部屋を暗くして目を瞑ってそれなりの音量で聞いてもらえれば、
ライブ会場の景色が浮かぶ……といいなあと思ってます。