Orange OR15 を買った。

まあ浮かれてこんな写真とってしまうくらいには喜んでるわけです。

 

初めてのフルチューブアンプとして、OrangeのOR15を購入したので、
OR15の使い勝手とか音とかについて、さっくりと書き残しておこうと思います。

 

 

 

https://www.kurosawagakki.com/orangeamps/product1.html#or15h

ざっくりスペックを紹介していくと

  • 15W のクラスA駆動フルチューブアンプ
  • チャンネル数は1chのみ。ゲインと別にマスターボリューム有り。
  • SEND/RETURNあり
  • 7W駆動スイッチあり

あたりがトピックかなと思います。

かなりシンプルなアンプだけど、センドリターンがついているので応用が効きます。

英語の公式サイトだともう少し格好良く商品紹介がされています。
https://orangeamps.com/products/guitar-amp-heads/or-series/or15h/

VINTAGE LOOKS, VERSATILE SOUNDS

Don’t be fooled by the retro styling. Behind the OR15’s “Pics Only” faceplate lives a modern, high-gain 15W amp capable of a hugely diverse range of Orange tones. Based on the Dirty channel of our Flagship Rockerverb amps, this EL84-powered little monster pushes out everything from classic cleans to cutting-edge Metal, oozing character at every notch on its five simple dials.

Amazingly playable and switchable from 15 Watts to 7, the responsive EL84 output section and power switching options offer the perfect balance of gain, volume and feel, finding the elusive “sweet spot” in any stage or studio setting. Complete with a valve-buffered FX Loop, the OR15 is equally at home with old-school players “riding the volume control” or at the centre of a complex, modern rig.

ザクザク意訳すると

ビンテージな見た目で、超多機能!
レトロな見た目と甘くみるなかれ。OR15の”PicsOnly”の全面パネルの裏には、オレンジサウンドを幅広いゲインで出力する15Wハイゲインが潜んでいる。Orangeのフラッグシップ機であるRockerverbのDirtyチャンネルをもとに設計されている、このEL84を使った小さなモンスターは、クラシックなクリーントーンからエッジの際立つメタルサウンドまであらゆるサウンドを奏でてくれる。個性的なたった5つのコントロールだけでね。

驚くべきことに、15Wと7Wの出力を切り替えることが可能で、さらに反応の良いEL84のパワーセクションも加わることで、いついかなる場所においても”スイートスポット”と呼ばれる完璧なゲイン、ボリューム、フィーリングが揃ったサウンドを出すことができる。
真空管バッファーを使用したエフェクトループを兼ね備えたOR15であれば、昔ながらのプレイヤーによるボリュームコントロールでのサウンドマネジメントにも、サウンドが複雑にデザインされる現代のリグにおいても同じように使えるだろう。

こうして比べると、クロサワ楽器は売る気あるんかってレベルで商品ページが簡素化されてますね。
まあ、代理店なんてそんなもんさ。

 

ここからは、僕が買う前から気になっていた点を中心に僕の感想を書いていきます。

 

 

アンプの音量について

15Wなんて自宅練習用だろ?みたいな気持ちもなくはなかったんですが
それはトランジスタアンプの話で(それでも15W全力で鳴らせる家って相当だと思う)

真空管アンプは割とW数は音量を推測するのに参考にならないそうです。
(同じW数でも設計による音量差が大きい)

ということで、どこまでいけるのかなーと思いながら
ライブもスタジオも爆音な我らがSRRS(※)のリハに持っていって鳴らしてみました。
(※https://youtu.be/vmUYdO_gxb0)

 

キャビはMarshallの四発キャビ。16Ωで接続。
あー!5W足りない!! って気分でした。

センドリターンにHXStompを挟んで、パワーアンプが歪むギリギリの音量で鳴らしてましたが
それでギリギリ静かめな曲でなんとかなるかなってレベルでした。

ギターソロでのブーストをしようにも、パワーアンプが歪むだけで音量が上がらないので
その点含めて、あと5W…って感じです。

ただ、聞こえないほどではなかったので、パワー系のドラマーじゃなければ全然いける気がします。

ということで、OR15をバンドで使うのであれば

  • 四発キャビなど、音量が出るキャビを使うこと
  • ドラマーはパワー系でないこと
  • ボリュームをきっちり上げてパワーアンプを使い切る

上記の3点が守られるなら、バンドでも使える音量と言えそうです。
クリーンで鳴らさなかったのでわかりませんが、あまりにゲインが低いと本体のボリュームでパワーアンプの限界まで鳴らせない可能性もあるので
バンドで使うならセンドリターンに音量調節ができる機材を入れてあげると、アンプの性能が使い切れそうです。

逆に言えば、どれか一つでも当てはまらないなら
バンドで使うのは無理があるかも。ライブだけならPAでなんとかなるけどスタジオリハが厳しい。
リハでもマイキングするという拘り方をすればなんとかなるのかも。

バンドでバリバリ使うつもりなら、同じくらいのサイズで30WのDualterrorがおすすめだ。
(もちろん、持ち運びを考えなければフルサイズのRockerverbとかでいいんだけど)

おそらく、DarkTerror、Rocker15Terrorはほぼ同じような回路のはずなので
音量的にもOR15と大差ないはず。

MicroTerrorシリーズは20Wとはいえパワー部はソリッドステートなので
おそらくOR15と同等かちょっと小さいくらいになると思われます。

 

というわけで、音量が足らないのでライブ向けのセットはこうなりました。
HXStomp(SEND)→OR15→Captor8→HXStomp(Return)→HXStomp(Out)->Quilter Overdrive200(Return)→キャビ

OR15とリアクティブロードで
アンプヘッドを歪みペダル扱いする強硬手段!!

やっていること自体はBOSSのTubeAmpExpanderと同じだと思いますw

 

 

 

持ち運びについて

今、持ち運び用のカバンを模索しています。。。

おそらく、適当なボストンバッグに詰めるのがいい気がしますが
8kgあるので、それなりに丈夫なカバンでないとどこか千切れる気がします。

僕が少し狙っているのは、スポーツ用のエナメルバッグですが
如何せんいいやつは価格が少し高いので、アンプ持ち運びように買うかと言われると迷いどころ。。。

学生があんだけ振り回しても壊れないので丈夫なはず。

8kgというのは、それなりに重いですが
頑張れば肩掛けとかで手持ちできるレベルだと思います。

もちろん、カートとかに乗せる方が楽ですが。
ボードがでかくなければ、通常のアンプヘッドに比べると全然持ち運べる範囲ではあると思います。
(RockerVerbは23kg…)


ちなみに、BadCatのミニアンプが全くサイズが同じだったので
多分このカバンにも入ります(多分です。。。)

 

 

 

音について

歪んだサウンドは一聴して「あーオレンジィ!!」って感じで
ちょっと特徴のあるダーティな感じが出ていると思います。

僕が買うときにとても参考にしたのは上記の動画ですね。

見た目的にはOR15がやっぱり好みなんだけど
音的にRocker15やDark系、Jimrootモデルの方が良いとなったらもう少しちょっと迷うつもりでした。

結論から言うと、僕の好みとしてはOR15が最も好きな音だったので購入を決意したわけです。

 

1つ目の動画の音については、
Rocker15の方はよりダーティと言うか、重心低めな少し曇り気味なクラシックな音のように聞こえます。
OR15は、比較的クリアでモダンな印象です。
OrangeらしいといえばRocker15なのかもしれないですが、扱いやすいサウンドと感じるのはOR15でした。

2つ目の動画の音については
TinyTerrorは先発した機材だけあって、他の2つに比べるとレンジが狭い感じがしました。
ある意味ミッドに詰まってて良いとも取れますが、個人的にはその辺りは後からEQで調整もできるんじゃないかと思いました。
Jimrootモデルは、ほぼOR15とおんなじような音ではあるのですが
ローの出方に癖があり、クラシックなメタルには合いそうな印象でした。
OR15は、比較して聞くとローが出ていない気もしますが
ドライブサウンドのハイミッドの抜け感とTS系の前段ブーストとの相性が良い気がしました。

と言うわけで、
多少の認知バイアスはあるかもしれないですが、理路整然と考えてもOR15の音が好みだという結論に至った僕は
中古で見つけたOR15を通販でポチったわけでした。

 

届いてから弾いてみた感じの印象も大きく変わらず
Orangeらしいキャラの立った歪みかたをするのはもちろんだけど
程よいローの出方とEQでの調整で扱いやすいアンプだと思いました。

1chながらゲインの幅も広くて良いんですが
12時を超えたあたりから、ギターによってはローがブーミーに歪み始めます。

個人的にはそれはすごく扱いずらく感じていて、
ハイゲインで使うのは無理かなとも思ったんですが
アンプより前で、TS系とかケンタとかのODで不要なローをカットしてあげると、ゲインを上げても締まった低音が出てくる感じで気持ち良いです。

その他Orange系のアンプとの差はこの動画がわかりやすいですね。
Rockerverbは流石にいい音ですね。サウンドの懐の広さを感じるので
メタルとかハードロックをやるならRockerverbがいいですね、やっぱり。

とはいえ、全部オレンジの音がするぞ!という。

TH30はちょっとドンシャリ傾向で目指す音が違う感じがしますが
RockerverbとOR15は目指すところは近い気がしますね。(冒頭の公式サイトにも記載がありましたが)

違いはやはりパワー部の設計が大きそう。
15Wのなのもあり、やはり深みというか奥行き感はRockerverbには届かないが
その15Wのパワー部をもプッシュしている感覚は50Wじゃ手軽に出せない部分だとは思うので
OR15は個人的にはかなり好みなサウンドに感じます。

 

 

その他感想とか構想とか

真空管アンプの醍醐味は、パワー管すらも歪み始めたサチュレーションサウンドだと勝手に思っているので、
せっかく初めてフルチューブアンプを買うなら、そのパワー管の歪みを感じたいなと思っていました。
なので、中古のOR15を見つけなくともパワー小さめのアンプを買おうと思っていました。

ライブで使うのがメインなら、それもありですが。

もちろんライブでも使えたらいいなとは思いますが
僕の場合は主な用途は、宅録やバンドのレコーディングでの使用のつもりだったので
ある程度小さいアンプを買いたいと思っていました。
大きくても30W 。全然5Wとかでも良かった。VoxのAC4を買うか迷ってた時期もあった。

そう言うこともあって、
真空管アンプ購入の一つ目の大きな目的は、レコーディングでここぞと言うところで使えるアンプが欲しい、と言うところでした。

そして、もう一つの目的は
真空管アンプの音を体感的に理解すると言うことです。

アンプシミュはたくさん使ってますが、実際の真空管アンプの音を知らずに良い音が作れるのか?良い音が判別できるのか?と言うのはずっと思うところがあったので
今回、真空管アンプを買って弾き倒すことで、マルチやアンプシミュでの音作りがより生々しくできるようになるんじゃないかなーと思っています。

 

と、2つの大きな目的を例に挙げましたが
それをするには、ダミーロードが必要になります。

と言うことで、アンプ買ったなら必要だから仕方ないと言う思いで
TwonotesのCaptorと言うリアクティブロードを購入。

自宅で鳴らす際は
OR15→Captor→AxeIO→Amplitube
と言う順でAmplitubeはキャビシミュだけかけるようにして弾いています。

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