「夏と花火と夢の中」の制作メモ

無色透名祭参加作品です。

最近、音楽を人に習いに行っているのですが
その成果として、いつもの自分みたいにノリと勢いで作るんじゃなくて
計画的に曲を作りたいなということで、作った「いい曲」がこれです。

曲作りについて

この曲自体は、もともとはコンペに出してみて落ちた曲で
テーマ指定が「夏」「花火」でした。

僕くらいになると、夏と花火から連想されるのは
楽しいお祭とかじゃなくて、夏の終わり感なので
気づけばマイナーキーで曲を作り始めていました。

とにかく。サビから作り始めます。

やはり人の印象に残るキャッチーなメロは「繰り返し」が含まれていることが前提になるということ
そして繰り返しは3回程度じゃないと飽きられるという法則

その2つを意識しながら、サビのメロを構築していきました。

「ちりゆくひかり」
「かすかなかおり」が完全な繰り返しでその次も
「やきついたざん」まで同じメロディですが、3回目なのでそのまま連なるメロディを作ります。

その後の「うつくしか」までは同じメロディラインをなぞることで印象的にしています。
※メロを作っているこの段階では歌詞は無かったです。

このあたりで、曲のイメージをSupercellの「うたかた花火」と「初めての恋が終わるとき」を参考にする感じで固まってきました。
シンプルに繰り返すメロディとシンプルな進行、裏打ちで乗れるビートのサビができたので
Aメロはゆったりとしたメロディを意識して、あまり考えずに音符を置いていきました。
(この時点ではAメロも4つ打ちだったんですが)

ここまで作ってきて、なんとなく花火感が足りないなと思ったので
音をきっちり切ってメリハリのあるBメロを作ろうと思いました。

 

そうして曲の格子が出来上がり、そのままコンペに出して落ちたわけです。

 

落ちたので、自分の曲としてリビルドしようということで
歌詞を考え始めた結果、

なんか、えらい儚い失恋ソングになってしまいました。

僕の中で、ロック≒ラブソング≒失恋ソングの図式が出来上がりつつあります。

人間は喜びよりも辛さや悲しみが深く記憶に残る生き物だから……

 

そんなこんなで、ちょっと儚さを足したいなということで
1番のAメロからごっそり楽器を抜き去りました。ピアノも2小節のロングトーンのみ。

音楽習ってる先生にも「これは勇気いるアレンジだったね…」と言われました。

歌詞が出来上がってから改めてみたら
「女性視点でおしゃれにまとめてるけど、言ってることはガガガSPの線香花火と対して変わらないんじゃないか?」
という気持ちになりました。

線香花火は歌詞見ずにでフル弾き語りできるくらい好きな曲なので
無意識下に影響受けてたかもしれないですね!

楽器まわりのアレンジとしても
もっとキラキラしたシンセとかオルガンとか入れても華やかになって、曲としては完成度上がりそうな感じですが

歌詞のイメージ的に「喪失感」や「儚さ」を感じたので
あえて上モノは基本的にはピアノとギターのみで、
音像的にも隙間というかぽっかり空いてる空間を感じられるかなと思っています。

決して、手抜きとかではないです。本当に。

(ピアノ弾けないから、フレーズ作るのが面倒くさいというのはあるけど)

あ、サビは盛り上がりを出すためにストリングスも入れてましたね。
その流れでCメロはストリングスが前に出てくる感じになっています。

 

そんなこんなで、色々出来上がってから
ためしにSynthVでSakiさんに歌ってもらったら

Sakiさんの歌声とまさかのマリアージュを果たして、
ものすごい情感豊かな曲になりました。

音楽やっている知り合いに聞かせたら
「ボーカルレコーディングしたの?」と言われました。

内心大きくガッツポーズしました。

SynthVをさらに人間ぽくする一工夫

最近僕が気づいた手法を紹介します。

ピッチ調整とかするのはまあ当たり前で
とりあえずSynthVのProエディタを買って「自動ピッチ調整(カスタマイズ)」を使うのは前提なんですが。

SynthVは、すこしブレスが弱い感じがある気がします。

というかそれに関してはCeVIOがずば抜けてすごいんですが。

SynthVでもブレスは「br」で歌詞入力すれば意図的に発生させられるのですが
…少し音量が小さい。

ということで、カーブを描いても良いんですが次の音の出音にも関わりそうな気がしたので、
書き出しの際に「ブレス音は追加ファイルとして書き出し」を選択した上で
息継ぎの箇所だけ切り抜いたり、RX8のBreathControlで抜き出したりしながら
通常の歌に重ねるようにして息継ぎを普通に聞き取れるくらいの音量でガッツリ出してあげると、人間臭さが増します。

気になる人は、改めて僕の曲を息継ぎに着目して聞き直してみてください。
めちゃくちゃ息継ぎが大きい音で入ってるので。

曲調やミックスさんの好みによってはノイズと取られるかもしれませんが
息継ぎしないで歌える人間なんていないので、
出しすぎ内容に気をつけつつ、足してあげると人間ぽくて良いのかなと思います。

無色透名祭とこの曲について

別記事で細かく書きますが、
無色透名祭では、
・普段の僕っぽくない曲を出す
・良い曲と面白い曲、全く違うジャンルで2曲出す
という目標のもと準備していて
この曲は”いい曲”のほうに当てはまりますね。

キャッチーながらもドラマを感じる曲と歌詞で、作り込んだこともあり
コメント数は比較的少ないながらも、マイリス数といいね!数はたくさんいただけたようで、多くの人が「……(無言でマイリス)」というムーヴをかましてくれたようです。

変に取り繕ってコメントされるより、なんというかこれはこれで嬉しいですね。

歌詞も普通だし、曲も割りとノーマルな感じで作っているので
匿名だからという何かはないですが、僕の作った曲がいつもより多くの人に届いたみたいで嬉しいです。

あと、今回のレギュレーション
白背景に黒文字ということで、アスペクト比に言及がないぞ?
ということで、この動画のアスペクト比はシアターサイズ(比率忘れた・・・)で提出しています。

上下の黒帯範囲は、レギュレーション無視して黒を入れたのではなく
プレーヤーの背景の黒地なんです。

ドラマチックな曲調と合わせて、映画っぽく見える上下の黒帯も相まって
白背景に黒文字だけでも、無意識下で映画的なドラマチックさを感じてもらえたかなと思います。

 

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