現在メインでやってるSUPERROCK’N’ROLLERS向けに使っている
エフェクトボードの中身を紹介してみたいと思います。
誰得ですが、自慢メモを残しておきます。
ちなみにライブでのサウンドはこんな感じ。
Rec時の写真なのでタップに別の機材のアダプタとかも刺さってます。。。
割と頻繁に入れ替える(というか他のバンドだと一部だけ抜き出して持ち歩く)ので
特に固定はせず、配線とかも余りまくりの状態です。
信号の流れ順に機材を羅列すると
①BOSS FV500H(改) ボリュームペダル
②JimDunlop Crybaby(改) ワウペダル
③SonicResearch ST-200 チューナー
④Line6 HX-Stomp マルチエフェクター
⑤Orange BaxBangeetar オーバードライブ/プリアンプ
⑥ElectroHarmonix MEMORYTOY アナログディレイ
⑦Modtone Vintage Analog Delay デジタルディレイ
⑧EWS FuzzyDrive ファズ
あとは信号が通らない機材として
⑨VitalAudio VA-08 mk-Ⅱ パワーサプライ
⑩Furman SS-6 電源タップ
合計10台ですね。
デカイ機材が多くてボードに入りきってません。
基本的なコンセプトとしては
メインの音作りをBaxbangeetarで、それを補佐するようにHxStompが居るという形ですが
そのHxStompで対応できないエフェクトや、ブロック不足を周りのエフェクターで補ってる形です。(ならHelix買えよって話かもしれない)
個別に紹介していきます。
ちなみに、商品リンクはすべてAmazonアソシエイトなので
リンクから買うと僕が嬉しいですが、安く買いたい人はサウンドハウスとデジマートで検索かけてください。
(まれにAmazonが最安値ですが。。。)
①BOSS FV500H(改) ボリュームペダル
言わずとしれたボリュームペダル。
なぜかこんなデカイペダルを買ってしまった。小さいのに替えたい。
改造済みということで、純正品とどこが違うかと言うと
・ポイントトゥポイント配線に再配線済み
・ハイパスコンデンサのON-OFFスイッチを追加
の2点です。ミニマムボリュームも残してあります。
再配線の効果はよくわかりませんが、
ミニマムボリュームは、ボリュームペダルでクランチにするときにかなり効果があります。
あと単純にトーン10の状態で更にハイが欲しくなったときに
ハイパスONで少しだけボリュームを絞ると、高域が抜けてくるので
演奏中の音色の微調整にも使えます。(めったにしないけど)
大半のパッチケーブルのL字プラグが使えないのが難点。
②JimDunlop Crybaby(改) ワウペダル
多分写真見て「Voxじゃねーのかよ!!」って突っ込まれてる気がしますが
あれは表面のラバーだけVoxのやつに張り替えてあるので正真正銘Crybabyです。
(だからVoxの文字のところがただのスキマになってる)
改造済みということですが、こちらは
・トゥルーバイパス化
・LEDインジゲータ
の2点が改造点です。
まぁ、LEDつけようと思ってそのついでにトゥルーバイパスにした感じです。
別にトゥルーバイパスである必要があるとは思ってません。
ワウペダルはHxStompに任せるにはEXP端子が足りないと思ったので
単体で接続してます。
ワウペダルがここに居る以上、インピーダンスの関係で
できるだけワイヤレスは使わない方針となりました。。。
(そんなに変わらないけど一応。。。)
③SonicResearch ST-200 チューナー
市販チューナーで最速と言っていいレベルの反応速度を誇るチューナーだと思ってます。
このチューナーはフットスイッチの操作時の
ミュートON,OFFするか
チューナー表示ON,OFFするか
それぞれの挙動を内部のスイッチで、設定できるのですが、
アダプタでの駆動前提なので、僕の場合は信号の確認がてら
常にチューナー表示ON、ミュートは切り替え設定で使用しています。
(おかげでミュートされてるか分かりづらいですが。。。)
ストロボチューナーは分かりづらいという人も多いですが、
個人的に感じるメリットとしては、
回転方向で音の高低がわかるので、本体の向きに依存せずにチューニングできるため
ボード内でどの向きに置いても大丈夫というメリットがあると思ってます。
(と言う割には正方向で置いてますが。。)
スイッチャー使ってる人とか、チューナーの置く位置に迷いがちな人は
回転ストロボ表示タイプのチューナーは地味に便利ですよ。
④Line6 HX-Stomp マルチエフェクター
ボードの司令塔ですね。
メインの音作り自体はBaxbangeetarに任せているのですが、HxStomp側では
・歪みの前のゲインUp用ブースターのON,OFF
・エフェクト盛り盛りの一発かます音色への切り替え
・空気感を出す感じの薄い残響音
の3つの役割を持たせてます。
・エフェクト盛り盛りの一発カマス音色の切り替え
というのが、曲ごとに変わるので、それをプリセットで管理して
外部EXPスイッチとして、プリセットバンクの上げ下げをアサインしています。
(写真だとチューナーの下に置かれてる2SWの小さなハコが外部EXP)
具体的な例だと
・空間系マシマシなクリーントーン(セキレイクリーン)
・少し距離感を感じるディレイ+ドンシャリハイゲイン(サヨナラハイゲイン)
みたいな、基本の音とかけ離れたサウンドを出す場合にコレで対応しています。
ONOFFがぱっと見でわかる、本体の3つのスイッチについては
エフェクトのONOFFか、ルーティングの変更をアサインして
臨機応変に切り替えられるようにしています。
曲やるだけなら、フットSWはスナップショットでも良いんですが、
「あーここでコレ欲しいなー」って思ったときに単体でONOFF出来たほうが便利なので
僕の場合は、個別エフェクトに設定する場合が多いです。(記事最後に詳しく書いた)
あとは、全体のボリューム感もこいつのマスターボリュームで調整する感じです。
Baxbangeetar側はほぼ固定ですね。
⑤Orange BaxBangeetar オーバードライブ/プリアンプ
音作りの要ですね。ボードの心臓部。
とはいえ、割と近い音色がHXStomp単体でも出せるのは確認済みです。
ただDSPリソース的に、それをやるとエフェクト盛り盛りサウンドが出せなかったり
当日の音色の微調整がマルチの小さい画面とツマミだとやりづらいので、
結局はメインの音は単体エフェクターで作ったほうが安心なんですよね。
ということで、こいつはHXStompのセンドリターンに入れて、
ルーティング切替時にバイパスされるような形で組んであります。
写真で見えるかわからないんですが
設定はかなりフラットです。
僕は個人的にミドルにガツンとくる感じの音が好みなんですが
こいつはもうOrange特有のミドル感がドーンと来るので、
ぶっちゃけ何も調整いらんのではと思う次第です。
ミドルのパライコだけは、ほしい帯域が調整出来るようにセッティングしていますが、
ボトムとトレブルはアンプの出方に合わせて、必要なら調整する感じにしています。
ゲインは12時まで回すとその時点でファジーな感じでちょっと扱いづらく、
10時くらいに、ローがストンと落ち始めるポイントがあるので、
その間でローが落ちず、歪みもそこそこな塩梅で設定しています。
(ローが落ちるポイントだけ書き込んである)
一応12Vの電源を与えて、
レンジ広めなアンプライクなドライブサウンドを狙ったセッティングです。
⑥ElectroHarmonix MEMORYTOY アナログディレイ
言わずとしれたエレハモのディレイのミニサイズ版ですね。
アナログディレイで、ディレイ音のモジュレーションをスイッチでONOFFできます。
もうひとつのディレイとほぼ真逆の設定にすることで、
ライブ中に気分で使い分けられるようにします。
最近のセッティングとしては
こいつは、ONにすると原音側の音量が少し上がるような仕様っぽいので
ディレイ自体はショートディレイ+モジュレーションON設定で
「単音フレーズちょっと目立たせたいな」ってときにしれっと踏みます。
⑦Modtone Vintage Analog Delay デジタルディレイ
名前はアナログディレイのくせにデジタルなのかい!って感じですが
公式サイトの説明を見る限りだと”アナログ質感を再現したデジタルディレイ”っぽい。
MEMORY TOYと逆のセッティングということで、
こちらは比較的長めのタイムをとって、残響のエフェクトとして使うようにしています。
アナログディレイほどフワッとした感じはなく、しっかりとディレイ音が残るんだけど
音色自体はアナログ感のある丸いトーンで、使いやすくて気に入っています。
(割と安いのに!)
付点8分ディレイでのフレーズみたいなパッキリしたサウンドは苦手なので
そういうフレーズがほしいときは素直にHXStompとか、別途M5とかに任せる方針です。
(付点8分フレーズするならTAPテンポ必須だしね)
欲を言えば、MIXとは別にMasterLevelみたいなコントロールがあると
コレ一台でソロ用の音色になるのになぁ。
⑧EWS FuzzyDrive ファズ
僕はファズをソロのブーストとして使うのが大好きです。
歪みより前に置いちゃうと、音量が上がらないので
結果的にファズは最後に置くことになります。
このFuzzyDriveは優等生的ファズで
ローゲインでもファズっぽい太さを持っていて
Toneコントロールが結構しっかり効く
という、ファズらしからぬファズです。
というより、ファズ感のあるオーバードライブというべきか。
最近はこの位置に
PigtronixのPolySaturatorを入れたりもしてますが
基本的にはファズを入れます。なぜなら音が荒々しくて格好いいから。
(PolySaturatorもほぼファズだよねあれ)
基本の音がハイゲインならここはクリーンブースターであるべき
(というか、ゲインを下げたソロ用トーンがあるとモアベター)
だと思いますが、
僕の場合は、個人的にほしい歪み量よりも、若干少し下げ気味なセッティングにしてるので
ソロではガッツリ歪みを上げて、サスティンを稼ぐスタイルが合っていると思ってます。
⑨VitalAudio VA-08 mk-Ⅱ パワーサプライ
現状でコスパ最強のパワーサプライだと思います。
パワーサプライ選びで気にしたいポイントとしては
・全アイソレートタイプ
・12Vなど電圧可変が可能な端子があること
・端子数・容量がエフェクター数に足りるか
の3点だと思ってます。
・全アイソレート
については、僕のボードはデジタルとアナログの歪みが混ざってるボードなので
ノイズ的にアイソレートタイプのほうが安心できるという理由です。
あとは、HXStompをパワーサプライから動かす場合は1A近く電流が必要なので
500mAの2端子を並列に繋げるアイソレートタイプじゃないと動かないです。
(単体1A出せるパワーサプライは熱くなっちゃうしほとんど無いと思う。。)
・12Vなど電圧可変が可能な端子があること
これは、僕の場合Baxbangeetarが12V対応だったり
ちょっと前まで使ってたワイヤレスが18V(ホントは15V)だったので
電圧可変可能な端子があると、機材選びが楽になりますね。
まぁ、電源タップをボードに入れた時点で
ある程度は専用電源アダプタでも割と問題なくなりましたが。。。
・端子数・容量がエフェクター数に足りるか
これは当たり前ですが、
各端子の容量が500mAで取られてるというのは割と強い。
安めの製品だと500mAが2端子で、他は200mAとかなので、
デジタルエフェクターを繋ぐ場合は端子を選ばなきゃいけないトキがあるんですが、
こいつは全端子500mA対応なので、どこにつないでも大丈夫というストレスフリー感。
ボードを頻繁に組み替える人は、割とおすすめな設計ですね。
(もちろん、総容量は2Aなのでそれは忘れないように。。。)
⑩Furman SS-6 電源タップ
パワーサプライ用の電源アダプターが意外と短めということとか
HXStompをパワーサプライから供給するのをやめて専用アダプターに変えたり
色々鑑みた結果、ボードに電源タップを導入しました。
コンセントが割と遠くでも問題ないので
スタジオリハ時のセッティングがかなり楽になりました。
(リハ時はアンプもここから電源とってしまいます。)
あと、普通にノイズ対策としても有効ですね。
家で宅録時に市販タップと比べたら、少しノイズが減りました。
ちょっとデカくて重くて邪魔ではありますが、
市販の家電用タップよりも確実に高性能なので、
既にボードが5kg超えてる機材派ギタリストにはおすすめ機材です。
(というかこだわりのエフェクター並んでるのに電源タップだけ家電なのは見た目ダサいとか思っちゃう)
その他機材
パッチケーブルとシールドは基本的に
Dimarzioに揃えています。
理由としては、編み込みタイプのケーブルが好きだから&カラフルで面白いから
という2つの理由のみ。
ケーブルなんて、そこそこの品質あればぶっちゃけなんでも良いです。
ケーブルで多少音が変わるのはわかりますが
それを加味した音の調整をすれば良いわけで、
当日いきなりモンスターケーブルを渡されたりしない限りは何でも良いと思ってます
電源ケーブルは、自作のものをメインにしつつ
壊れたりしたときにサプライに付属のものに変えたりしたまま混ざってます。
電源までこだわるような繊細な音作りはしていないので、
最低限やべぇノイズが入らなければ何でも良いと思ってます。
HXStomp用の外部スイッチはAmazonで一番安いやつ買いました。
サウンドハウスだとAmpero用のが一番安かったけど、それより安い。
見た目がダサかったのでDr.Flowerのステッカー貼って誤魔化してます。
ちなみに使用ギターについては、
リアPUがシングルサイズハムバッカーだったり、色々特殊なので
気になる人はこっちの記事参照です。
アンプのセッティングについて
いろんなライブハウスに出演するということもあり
基本的には僕はJC120、ギタボの隼人さんがMarshallを使う前提で音を組んでます。
Marshallが2台あったらそれを使うのがベストかと言われると、ぶっちゃけそれも微妙なラインで。
2つのギターがなるべく違うアンプを使ってたほうが簡単にキャラがワケられるので、バンド的には楽で良いと思います。
まぁ、プリアンプとしてのBaxbangeetarもあるので、
最悪、リターン差しにすれば大分キャラは分けられそうですが。
ということで、JC120の前提でセッティングしているわけですが
なにか特別なことをしているということもなく、
JC120のプリアンプは素直な出音なので、基本的にはほぼフラット(目盛り5)をスタートに考えて
個体差の大きいスピーカーとパワーアンプの元気度によって、JC120側のトーンコントロールで調整します。
僕の考え方として、
音色づくりのためのキャラクターEQと、会場や機材の癖を吸収するための調整用EQとを別に考えていて
基本的には、ボード内のBaxbangeetarは音色づくりのための積極的EQ、特にミドルのパライコは音色づくり用と割り切ってます。キャラEQの方は、ライブ間でもなるべく固定で、自分の好みの音が出るようにしておきます。
一方で、HXStompのマスターEQや、アンプ側のトーンコントロールについては、
調整用のEQとして、固定させずにその場の環境次第で毎回別のセッティングにしています。
少し調整してみて、どうしてもJC120のトーンコントロールでうまく行かないときは
Baxbangeetar側でトレブルとボトムだけ調整します。(ミドルは完全に音色づくり用に使ってるので)
JC120特有の、ハイミッドのジャリッ感みたいな音があると思うんですが、
その帯域周りを全体的に出しているから、僕の場合はあまり気にならないみたいです。
どうしてもあのジャリッ感が気持ち悪い人は、ぶっちゃけEQとかじゃどうにもならんので
別途パワーアンプを導入してマーシャルのキャビで鳴らしたほうが良いと思います。
(アレはパワーアンプとスピーカーの特性だと思うので、EQでの補正は限度がある。。。)
おまけ:HXStompの設定について補足
1.ゲインアップ用前段ブースター
これは大体、TS808かケンタウロスモデルを使ってますね。
太い音がほしいときはTS808、明るい音がほしいときはケンタで
GAINは0~10%、LEVELをバイパス時より大きくなるように設定してます。
TONEは後のエフェクターに合わせてお好みで。
2.ルーティングについて
音色をガラッと変えるために、メインのBaxbangeetarのみのルートと
サブ音色のルートに分岐させてます。
サブ音色について
アルペジオソロ用のクリーンがほしいときは
サンズのベードラのモデルにディレイとリバーブをかけて、太めのクランチを作ったりしてます。
ハイゲインがほしいときは、
単純にハイゲインアンプのモデルを入れてディレイとかかけてます。
最終段の調整用EQとか部屋なりリバーブの手前で合流する感じで組んで
残響音が残るように、フットスイッチで分岐段側の切り替えをするようにしています。
残響がいらない場合は、分岐と合流両方を同時に切り替えます。
合流だけ切り替えると、前のフレーズの残響音が切り替えた瞬間に入ってしまうので、
両方切り替えるのが間違いなくベストです。
3.空気感な空間系
HXStompに搭載されているリバーブはどれも強めなキャラクターを持っている気がするので、
空気感を出すための目立たない使い方に向いていない気がします。
ということで、レガシカテゴリから昔のRoomとかAmbとかTileとかを選んで、ディケイを短めにして使っています。
残響としては新しいHXモデルのほうが綺麗なんですけどね。
DSP消費も少ないので、目立たないエフェクトはレガシエフェクトを使うというのはHXStompの地味な使いこなしテクニックですね。
4.外部フットスイッチのアサインについて
一応外部スイッチ足してるので全部で5個スイッチがあるんですが、
外部スイッチはラッチ式のみ対応でONOFFのインジゲータが着かないので、細かいエフェクトのONOFFにアサインすると踏み間違える可能性がアリそうです。
(音色がガラッと変わるなら行けそうですが)
ということで、基本的には
プリセット切り替えか、本体側3つのフットスイッチの機能切り替えにアサインしておくのが一番無難そうです。
スナップショットとかも活用したいなら、足は忙しくなりますがフットスイッチの機能切り替えにアサインしておくと、かなりコントロールの幅が広がりそうです。
逆にシンプルにするなら、プリセット切り替えにしておくと迷わなくて済み、曲中は踏まなくて済みそうなので良いかなと思います。
フットスイッチやっぱ足りないなーって思う人は、Helix買うかMIDICOMMANDERを買うしか無い。
ただし、MIDICOMMANDERもインジゲータが無いので操作は難しいぞ!
5.グローバルEQについて
ライブのたびにセッティング直すの絶対忘れそうなので
見える位置、つまりエフェクトチェインの最後にEQ置いておいたほうがものぐさ系男子には良さそうです。
家帰って弾いてて「なんか音ちがうなー」と思ったらグローバルEQがONになってるなんてことも。